リードを固定され『6年間半径1mしか動けなかった犬』 保護の様子に「よく頑張った」「涙が止まりませんでした」
約6年間“半径1メートルの世界”しか知らなかった一匹のワンちゃん。外の世界を知るまでの軌跡が、YouTubeで注目を集めています。 【実際の写真18枚】保護される前とされるときの様子(@animals_jpさんより提供) あにまるず(@animals_jp)さんが、ワンちゃんを保護するまでの様子をとらえた動画を投稿すると「6年間よく頑張って生きてくれたね」「感動して涙が止まりませんでした」「6年間耐えた分だけ幸せになりますように」といったコメントが寄せられ反響を呼んでいます。投稿者のあにまるずさんに、ジョンくんについて詳しい話を伺いました。
リードを固定され、同じ場所で過ごしていたジョンくん
動画の冒頭に映っているのは、草が生い茂る小屋のそばで座り込むワンちゃん。不安げな表情でこちらを見つめているのは“ジョンくん”という男の子です。 以前は老夫婦と暮らしていたジョンくんでしたが、施設への入所・他界といったご夫婦の事情から、一人ぼっちで暮らすことになってしまったそう。そんなジョンくんの姿を目にした近所の方は、ジョンくんにご飯をあげていました。しかし「もう保健所に預ける」という話も出ていたこともあり、近所の方があにまるずさんのもとへ相談してくれたのだといいます。 相談を受けて、ジョンくんのもとを訪れたあにまるずさん。初対面の様子を聞くと「毛がボサボサでガリガリで、かなり警戒した様子で汚れてしまっていたリードと首輪に繋がれたかわいそうな犬でした」と教えてくれました。 さらにジョンくんは、足を中心に筋肉も退化していたといいます。 「連絡をいただいたその日にすぐ、まずは状況を把握しようというような気持ちで見にいったら、緊急性が高いことに気づきました」と振り返るあにまるずさん。しかし飼い主さんが近くにいるわけでもなく、その場での保護は難しい状況でした。 猛暑の中、リードと綱でつながれた状態で過ごしていたジョンくん。ジョンくんが置かれた環境について、あにまるずさんは「言葉を選ばずにいうと劣悪だなと思いました」と明かします。続けて「近所の人が日陰を作ってくれていましたが、リードがくいで刺さっていて遠くにもいけない状態。ジョンくんは体が半分埋まるくらいの穴をほっていて、その穴に入って暑さを凌いでいるような様子も伺えました」と話してくれました。 長期間、不自由な環境で過ごしていたであろうジョンくん。草が生い茂った納屋の光景は非常に印象的ですが、近所の方が定期的に掃除をしてくれていたおかげで、ジョンくんの周囲は清潔に保たれていたといいます。