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千種ゆり子

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気象予報士、防災士、脱炭素キャスター

報告

解説日本はこれまで2030年度に2013年比で46%の削減を目標に掲げていました。2035年にかけては、同じ傾きで先に伸ばしただけで、特段目標を引き上げたわけではありません。 これは、2015年のパリ協定に基づく「グローバルストックテイク」という仕組みによる目標見直しの一環で、各国の目標や行動を強化することが狙いですが、日本に関しては特段その効果を発揮しなかったようです。 日本政府は「達成できる目標しか立てない」「バックキャストで目標を立てる」と言われています。地道な削減の積み上げを待っている間に温暖化はどんどん進んでしまいます。 パリ協定では世界の平均気温の上昇度合いを産業革命前に比べて1.5度に抑えると目標が掲げられていますが、実は現在の日本の目標値は、1.5度には整合していません。一方で、日本のプライム上場企業では、1.5度目標に整合する削減目標を定める企業も増えてきています。

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  • 江守正多

    東京大学 未来ビジョン研究センター 教授

    見解日本は2050年までに温室効果ガスの排出実質ゼロを目標としています。2013年の排出量から2050年…続きを読む

コメンテータープロフィール

千種ゆり子

気象予報士、防災士、脱炭素キャスター

埼玉県富士見市出身。一橋大学法学部を卒業後、一般企業に就職。幼少期に阪神淡路大震災で被災したこと、東日本大震災をきっかけに防災の道に進むことを決意。2013年に気象予報士資格取得。NHK青森を経て、テレビ朝日「スーパーJチャンネル(土日)」や、TBS「THE TIME,」に出演。 小学校の授業で読んだ漫画をきっかけに、20年以上地球温暖化に関心を寄せ続け、気候変動、異常気象に関する講演も行う。2021年より東京大学大学院に進学し、地球温暖化と世論について研究。 2022年には、26歳の時に難治性の不妊症である早発閉経と診断されたことを公表した。趣味は空手と早押しクイズ。

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