補足もともと、今回の容疑者逮捕は、検察庁との事前協議に基づき、検察庁送致後、勾留期間満了時に、確実に起訴できるであろうとの見込みであったと思われていたので、起訴は予定通りの結論であったと思われる。 ただし、海難事故は、陸上の自動車事故とは異なり、過失の認定が容易ではない。 本件では、被害結果の重大性から、後半で過失が認定されて有罪判決の場合、実刑判決の可能性が極めて高い。 弁護側も、過失の有無については全面的に争うであろう。 例えば、福島第一原発事故の刑事裁判でも明らかなように、刑事裁判の過失認定については、裁判所は非常に厳格な立場を取っている。抽象的・一般的な危険性だけでは、容易に過失を認定することはない。 検察が起訴まで至ったのは一応の成果ではあるとはいえ、最終判断がどのようなものとなるのかは分からない。
コメンテータープロフィール
北海道出身。平成6年早稲田大学法学部卒業。平成8年司法試験合格。平成11年検事任官。東京地検,札幌地検岩見沢支部長等を赴任。平成22年検事退官。同年釧路弁護士会弁護士登録。一般刑事・民事・家事事件全般を取り扱う。
関連リンク(外部サイト)
アクセスランキング
- 1
「オオスズメバチ」に刺された2時間後、手がとんでもないことに…… 「半端ないよこの人」「これはエンタメではなく教材」と260万再生
ねとらぼ - 2
中日・中田翔が15キロのダイエットに成功 107キロ→92キロにSNS騒然「これはレベチ」「特大ホームラン待ってます」「腰回りの負担減りそう」
デイリースポーツ - 3
「顔が違う??」 伊藤英明、見た目が激変した近影に「どうした眉毛」「誰かとおもた…眉毛って大事」とネット仰天
ねとらぼ - 4
22歳娘がドナーに 家族は葛藤、母は「意思表示あれば提供の後押しに」
産経新聞 - 5
【30歳差カップル】「一生ひとり」覚悟していた56歳男性がなぜ26歳女性と? 6年ぶり運命の再会で生まれた変化
オリコン