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アウトドア防災ガイド  リスク対策.com名誉顧問 

報告

群衆雪崩または将棋倒しが起きた可能性が高く、この問題については、日本の研究と対策が進んでいます。明石歩道橋の群衆雪崩の事故報告書(室崎益輝氏ほか)では、将棋倒しは、1m四方に3〜5人で発生し、誰かの転倒を契機に後ろから前へ、線状に縦方向に転倒が発生します。群衆雪崩は、1m四方に10人以上で発生し、転倒前から圧迫状態があり、前から後ろへ塊状で多方向で起きます。明石では1m四方に13〜15人で、1人が受けた力は、最大540kg/mとされています。四方八方から満員電車内以上の圧力を受け、その力が、高齢者や幼児など弱い部分になだれこむように圧迫される群衆雪崩は、震度6弱以上の地震の後、多くの人が帰宅のために移動すると、道が狭く人が滞留する場所で発生することが解明されており、72時間一斉帰宅抑制の根拠となっています。イベント対策にも活用されている研究が、この悲しすぎる事故解明にも生かされますように。

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  • 白鳥浩

    法政大学大学院教授/現代政治分析

    政府の第一義的な義務は人間の安全の確保である。政府や自治体は韓国の事例を反面教師とすべきだ。 コロナ…続きを読む

コメンテータープロフィール

あんどうりす

アウトドア防災ガイド  リスク対策.com名誉顧問 

FM西東京防災番組パーソナリティ 兵庫県立大学大学院 減災復興政策研究科 博士課程 女性防災ネットワーク東京呼びかけ人 阪神淡路大震災の経験とアウトドアスキルをいかした日常にも役立つ防災テクを、2003年から発信。子育てバックは、そのまま防災バックに使えるなど赤ちゃん防災の先駆けとなるアイデアを提唱。技だけなく仕組みと知恵が得られると好評で、口コミで講演が全国に広がる。企業広報誌、子育て雑誌などで防災記事を連載中。ゆるくて楽しい防災が好み。

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