ニューヨークのブロードウェイのショーはシビアな世界で、入場が見込めないものは開演からほんの数週間で打ち切りとなる。そんな過酷な世界で、「オペラ座の怪人」は1988年1月にスタートし35年にわたって公演が続いていた。新型コロナでは1年半も休演を余儀なくされるなど困難を乗り越え、やっと再演したと思ったら今度は終演。今晩行われたファイナルが終わった後は、演者に加え舞台スタッフもステージに呼ばれ涙と大歓声に包まれたと、米メディアは報じた。ブロードウェイを歩くと劇場前に、現在上演されている様々なショーの看板が飾られてある。「オペラ座の怪人」の看板もブロードウェイのアイコンとして35年にわたって飾られてあった。この看板がないブロードウェイはちょっと寂しい。
コメンテータープロフィール
米国務省外国記者組織所属のジャーナリスト。雑誌、ラジオ、テレビ、オンラインメディアを通し、米最新事情やトレンドを「現地発」で届けている。日本の出版社で雑誌編集者、有名アーティストのインタビュアー、ガイドブック編集長を経て、2002年活動拠点をN.Y.に移す。N.Y.の出版社でシニアエディターとして街ネタ、トレンド、環境・社会問題を取材。日米で計13年半の正社員編集者・記者経験を経て、2014年アメリカで独立。著書「NYのクリエイティブ地区ブルックリンへ」イカロス出版。福岡県生まれ
