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「公共訴訟」専門 弁護士集団の夢

「やっぱり諦めないことにした。」日本の司法に絶望した弁護士が、公共訴訟で目指す社会変革#令和の人権

加瀬澤充

見た目を理由に職務質問をするのは差別であり、憲法に違反する――。2024年1月29日、外国出身の3人の男性が、人種や肌の色、国籍などを理由に警察官から繰り返し職務質問を受けてきたとして、国や愛知県、東京都などに賠償を求める「人種差別的な職務質問をやめさせよう!訴訟」を東京地裁に起こした。外国にルーツを持つ人たちがいたるところに見られるようになった日本で、原告の代理人としてこの訴訟に取り組んでいるのは谷口太規弁護士だ。国や地方自治体を相手取り、社会問題の解決を目指す裁判は「公共訴訟」と呼ばれている。谷口さんが仲間とともに立ち上げた弁護士事務所「LEDGE」は、日本で初めて公共訴訟を専門とする弁護士集団だ。谷口さんには、かつて日本の司法制度に絶望し、弁護士を辞めた経験がある。その彼がなぜ、弁護士として再び活動を始めたのか。なぜ公共訴訟専門なのか。谷口さんが見すえる社会のあるべき姿を探った。

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