西山雅都

「写真はときには物を言う」――水俣を世界に伝えた米写真家の軌跡

2017/12/26(火) 8:30 配信

日米が激戦を繰り広げたサイパンやレイテ、硫黄島、沖縄を撮影、戦後は水俣病を世界に伝えた米国の報道写真家ユージン・スミス(1918-78)が生誕100年を迎える。これを機に、東京・恵比寿の東京都写真美術館で大規模な回顧展が催されている(クレヴィス主催、2018年1月28日まで)。日本と深くかかわり、社会の不平等を訴える一方で、人間の日々の営みや気高さに目を向けた。写真の力を最大限に引き出したといえる作品群は心を揺さぶる。ユージンの最高傑作のひとつで、水俣病を象徴する写真「入浴する智子と母」は、宣伝塔のようにさらされつづけたくないとする家族の意向で封印された(以下、敬称略)。

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