【西宮市】明日30日から開催。西宮出身の漫画家「佐野菜見展」見どころをご紹介
西宮のあちこちが出てくる漫画「坂本ですが?」を知っていますか?
西宮市出身の漫画家、佐野菜見先生の作品で、テレビのアニメにもなるくらい人気でした。坂本君の独特のキャラがとても面白く、笑えるけど心温まる素敵なストーリー。
西宮の街の普通の場所が何気なくでてくるので、西宮市民、とりわけ「鳴尾・武庫川女子大前」周辺に馴染みのある方に分かる面白さもあります。全4巻で完結しており、佐野菜見先生は、惜しまれながら昨年病気のため、お亡くなりになっています。
今回東京に続き、明日10月30日~11月10日まで、「西宮市立市民ギャラリー」で「佐野菜見展」が開催されます。一足お先に見させていただけたので、見どころをご紹介します。東京にはなく、西宮だけのブースもありました!
まず、注目したいのは「聖地巡礼マップ」。漫画内の該当するページと共に大きなマップになって展示されています。私も「あ、ここ知ってる!」と思った場所がいくつかありました。公式にはこの場所をモチーフにしたとは発表されていないそうですが、見る人が見れば一目瞭然。
先生は、景色などは写真を見て描かれていたそうです。そんな豆情報も展示会場でたくさん紹介されています。
壁中に原画が飾られ、ネームや下書きも手に取って見ることができます。先生のご担当だった編集者さんに伺ったところ、漫画ができる工程は、
打合せ(内容を話してネタ決め)→ネーム(ざっとした図のようなもの。どこにどんなことが描かれるか)→下書き(1コマずつ)→ペン入れ→まだまだ続く
そう。今回はそのネームと下書きまで展示されています。漫画ってできるまでこんなに多くの工程をたどっているんだと初めて知りました。
もう1点市民が嬉しい見どころは、坂本君が通う学文高校の舞台、鳴尾高校の10年くらい前の制服の展示と共に、教室が再現されています。坂本君が着ている学ランと、佐野先生の弟さんの私物という体操服も展示されています。実際に椅子に座ったりしてもいいフォトスポット!
ちなみに制服は鳴尾高校から借りられたそうです。
さらに西宮の展示会では、先生の別の作品「ミギとダリ」のコーナー。こちらもネームや下書きを1ページずつ見られます。
モチーフになったテントとぬいぐるみも展示されています。先生の私物だそうです。
その他、デビュー前の作品や、幼少期に描いた絵本(これが絵もストーリーもめちゃくちゃ素敵)も現物が展示されており、中身は複製のもので全部見られます。
お母さまと弟さんに宛てた遺書、亡くなる5日前に描いたというご自身、お母さん、弟さんのイラスト画など、とてもパーソナルな大切なものも惜しみなく展示されています。
グッズの販売コーナーも!
ほとばしる才能をぎゅっと凝縮してまとめてある、ファンの方はもとより作品を知らない方も好きになる展示会だと思いました。ぜひ行ってみてください。
場所:西宮市立市民ギャラリー
住所:兵庫県西宮市川添町15−26
料金:現地販売大人1200円、学生650円
ローソンチケット大人990円、学生440円(別途システム使用料110円)
TEL:0798-33-1666
日程:2024年10月30日(水)~11月10日(日)
時間:10時~18時(入館~17時30分)最終日は15時まで
アクセス:阪神電鉄「香櫨園駅」徒歩約8分