【相模原市】30秒の動画に思いを込めて「相模原市消防局自転車事故対応プロセス普及啓発動画完成報告会」
東京2020オリンピック自転車ロードレース競技、ツアー・オブ・ジャパン相模原ステージの開催を機に市内を走行するサイクリストが増加しており、自転車事故の増加が懸念されます。
相模原市消防局では「サイクリストの」、「サイクリストによる」、「サイクリストのための」自転車事故対応プロセスを作成しました。このプロセスを普及させるため、公益社団法人相模原・町田大学地域コンソーシアムを構成している大学生と共に普及啓発動画を制作しましたので、完成報告会を行います。
(相模原市発表資料より抜粋)
相模原市消防局自転車事故対応プロセス普及啓発動画完成報告会が行われました!
令和5年2月2日(木)に、青山学院大学、相模女子大学、東京造形大学、和光大学の学生さんたちによる相模原市消防局自転車事故対応プロセス普及啓発動画完成報告会が開催されました。(取材・撮影ご協力/相模原市消防局)
報告会では各大学からの完成報告や制作した動画視聴の他、市長や副市長を交えてのディスカッションが行われました。
普及啓発動画は30秒!?
普及啓発動画はなんと「30秒」で制作されています。
「いかに効率よく心に残るものにするか」を重視し、ユーモアあふれる魅力的な作品が出来上がりました。
※動画視聴に関するご案内
青山学院大学「タイムリープ篇」
ロードバイクが趣味の主人公。仲間と一緒にサイクリングをしている中、整備を怠ったことで事故を起こしてしまい生死をさまようが、巻き戻しの神から安全への知識を学んだことで無事に戻ることができたというストーリー。
動画のポイントは、リアルな事故シーンと若者にも視聴してもらえるようにSNS広告の演出を採用。
整備を怠ることで重大な事故につながるため、日頃からの点検がかかせないことを伝える動画となっています。
社会情報学部附置 リエゾン・ラボ 特別研究員 宮下 洋一さん
動画を制作することもチャレンジのひとつでしたが、消防局との交流を通して救急内容等の現場の声を聞けたことは学生たちにとって社会勉強になったかと思います。
今回の動画制作を通して「創る」以上のものを得たと思うので、今後もこういった機会が増えていくと嬉しいです。
相模女子大学「あじふらい篇」
小学生のころに学んだ防災用語「いかのおかし」をヒントに、”あじふらい”になぞらえた5つの標語を用いて、二次災害防止に必要不可欠な内容を盛り込んだストーリー。
みんなを守る「あじふらい」
「あ」…アテンション
「じ」…自分を守り
「ふ」…負傷者救う
「ら」…ライフセーバー
「い」…119
楽しい思い出をつくるためにも、自転車事故の対策もかかせないということが伝わるように制作しました。
人間社会学部 社会マネジメント学科 芹澤 夏海さん
今回のプロジェクトはたくさんの方の協力があって制作できたものだと改めて実感しています。
また、最後までひとつのことを成し遂げられたという達成感も感じており、貴重な経験をさせていただきました。ありがとうございました。
東京造形大学「自転車魔人篇」
事前確認をしてからサイクリングへ出かけたが事故が起きてしまった。”事故対応の予習も事前確認のひとつ!”というストーリー。
自転車の魔人がコミカルでかわいらしく、事故の内容がシリアスになりすぎないことを意識して制作しました。
事故対応の予習も事前確認のひとつであること、それに加え「(サイクリストにとって大切な相棒である)自転車は救急車に乗せることはできないよ」という思いがつまった動画となっています。
東京造形大学 メディアデザイン専攻領域 山川 夏さん
仲間とのコミュニケーションを大切に制作してきました。また、使ったことのない機材を使わせていただいたりと学校ではできないような体験ができたのでとても楽しかったです。
東京造形大学 メディアデザイン専攻領域 佐藤 美生さん
地域に貢献できるような動画制作ができたことやコンソーシアムの方のご協力を得て、本格的な機材などを使用でき、恵まれた環境で制作できたことが嬉しかったです。
東京造形大学 メディアデザイン専攻領域 篠 磨歩さん
普段は学校内での制作が多いのですが、今回は消防局との連携などがあり、貴重な経験ができてよかったです。
和光大学「そんな格好で大丈夫?篇」
サイクリングイベントに来た「ぼく」と友人。友人を見て”なんだかおかしな格好で来ているな”、”そんな格好でサイクリングをして大丈夫!?”と「ぼく」が心配するストーリー。
この動画は、「ぼく」の視点があって物語が進んでいくため、第三者として事故を見るのではなく「ぼく」自身になって見てもらうことがポイント。
さらには、映像の最初から最後まで編集によるカット割りを行わず、一気に撮影する技法「ワンカット」を採用しているところも、この動画の見どころです。
ひょんなことから事故は起こります。
事故のリスクを減らすために”あなたの格好はサイクリングに適していますか?”と訴えかける動画となっています。
表現学部 総合文化学科 後藤 響華さん
今回の動画は、笑っていただけたらいいなと思って制作しました。動画内の友人の格好を見て「変な格好だな」と思っていただけたら動画を制作した意味があるなと思っております。
表現学部 総合文化学科 稲葉 真実さん
動画の制作にあたり、たくさんの方と協力しながら取り組めたことはとても貴重な経験となりました。ありがとうございました。
動画完成報告会を終えて
報告会のあとは学生さん同士で意見交換を行う姿も見られました。
こうした機会は学生同士の情報共有の場にもなり、今後ますます地域が活性化するであろう期待感が高まりました。
(「若さ」って素晴らしいチカラがありますね!)
相模原市消防局 警防課
昨年7月にCM制作に関するオリエンテーションが行われ、それから6カ月間、産学連携している大学の学生さんたちと共に『どうすれば自転車事故対応プロセス普及啓発に一番近いものができるのか』を考えながら映像制作に取り組んできました。
学生さんたちの若い感性と多くの世代にプロセスが浸透することに期待を膨らませてスタートした企画ですが、期待以上の動画を制作していただいたことにとても感激しております。
今後、制作した動画をたくさんの方にご視聴いただき、サイクリング事故の防止や万一の時に於ける対応を学んでいただけたらと思います。
動画の視聴はどこでできる?
(1)市ホームページへの掲載
(2)市公式YouTubeチャンネルでの公開
(3)市関連施設のデジタルサイネージでの放映
(4)消防局所管SNSへの掲載
(5)市内サイクルラックへ動画視聴用のQRコードの貼り付け
(6)ツアー・オブ・ジャパン相模原ステージでの放映 等
※動画のアップロード等は2月下旬を予定しています。