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セルジオ越後が日本代表選考に物申す、「Jリーグで結果を出している宇佐美貴史をなぜ呼ばない」

浅野祐介ウォーカープラス編集長

10月1日に発表された、10日のジャマイカ戦(@新潟/デンカビッグスワンスタジアム)と14日のブラジル戦(@シンガポール/ナショナルスタジアム)に臨む日本代表メンバー。

9月のウルグアイ戦、ベネズエラ戦では外れていたドルトムントの香川真司が復帰し、川崎フロンターレの小林悠、サンフレッチェ広島の塩谷司、鹿島アントラーズの昌子源が初招集(※その後負傷により辞退、柏レイソルの鈴木大輔が追加招集)。その一方で、フランクフルトの長谷部誠(ウルグアイ戦前に負傷離脱)、ハノーファーの酒井宏樹、ケルンの大迫勇也、サガン鳥栖の林彰洋、坂井達弥、アルビレックス新潟の松原健、セレッソ大阪の扇原貴宏、サンフレッチェ広島の皆川佑介と、9月の連戦で選出されたうちの8名が10月の2連戦では招集外となった。

代表復帰の香川、「また新しい挑戦が始まる」

※10月1日に発表された日本代表メンバー

▼GK

川島永嗣(スタンダール・リエージュ/ベルギー)

西川周作(浦和レッズ)

権田修一(FC東京)

▼DF

水本裕貴(サンフレッチェ広島)

長友佑都(インテル/イタリア)

太田宏介(FC東京)

西大伍(鹿島アントラーズ)

吉田麻也(サウサンプトン/イングランド)

※その後負傷辞退→田口泰士(名古屋グランパスMF)が追加招集

塩谷司(サンフレッチェ広島)

酒井高徳(シュトゥットガルト/ドイツ)

昌子源(鹿島アントラーズ)

※その後負傷辞退→鈴木大輔(柏レイソルDF)が追加招集

▼MF

細貝萌(ヘルタ・ベルリン/ドイツ)

森重真人(FC東京)

田中順也(スポルティング・リスボン/ポルトガル)

香川真司(ドルトムント/ドイツ)

森岡亮太(ヴィッセル神戸)

柴崎岳(鹿島アントラーズ)

▼FW

岡崎慎司(マインツ/ドイツ)

本田圭佑(ミラン/イタリア)

ハーフナー・マイク(コルドバ/スペイン)

小林悠(川崎フロンターレ)

柿谷曜一朗(バーゼル/スイス)

武藤嘉紀(FC東京)

さらにフレッシュな顔触れも加わった、ハビエル・アギレ−監督の“二度目のメンバー選考”。個人的には、ガンバ大阪で躍動する宇佐美貴史の代表復帰にも期待を寄せていたが、残念ながら今回も選ばれず。アギーレ監督のメンバー選考に対する印象を、セルジオ越後氏に聞いてみた。

「10日のジャマイカ戦、14日のブラジル戦に臨む日本代表メンバーが発表された。先月の最初の招集メンバーから8人が入れ替わったわけだけど、アギーレ監督はまだ日本人選手を『把握』している段階にあると感じるね」

「呼ばれたメンバーを見ていると、こちらに選考基準は伝わってこない。結果を残せていない柿谷曜一朗、ハーフナー・マイク、田中順也らはなぜ呼ばれたのか。そして、Jリーグであれだけ結果を残している宇佐美貴史はなぜ入らないのか。宇佐美はちょっと気の毒だね。他のFW勢にしても、決して調子がいいとは思えないから、よりいっそう宇佐美の選出外の真意が知りたいところだ」

「選手を試したい気持ちは分かるし、時間がかかることもしょうがない。しかしそうも言っていられないのが日本代表チームの性だ。この2試合での戦いぶりによっては、アギーレ監督に最初のケチがつくかもしれない」

「苦しんでいるといえば、なでしこジャパンだ。何人かの主力を欠いた布陣とはいえ、北朝鮮に完敗した姿は見ていてつらかった。世界王者になったチームからの世代交代は、決してスムーズには進んでいない。一時の女子サッカーフィーバーから、市場も冷えてきている。観客動員数が減っている女子リーグの現状がそれを物語っているね」

「男女ともに変革の時を迎え、どこまで改革の痛みに耐えられるか。見る方にも一貫した視線とスタンスが求められている」

10月5日のJ1第27節・鹿島アントラーズ戦でチームの2点目をアシストし、ガンバ大阪の勝利に貢献した宇佐美は日本代表について「また11月もある。どれだけアピールできたかは分からないけど、チームの結果が出たことがベスト」と語っている。

代表入りをあきらめない宇佐美「11月もある」

日本代表の戦いとともに、あきらめない“天才・宇佐美”の躍動にも注目したい。

セルジオ越後のサッカー日本代表論

ウォーカープラス編集長

編集者/KKベストセラーズで『Street JACK』などファッション誌の編集者として活動し、その後、株式会社フロムワンで雑誌『ワールドサッカーキング』、Webメディア『サッカーキング』 編集長を務めた。現在は株式会社KADOKAWAで『ウォーカープラス』編集長を担当。2022年3月にスタートした無料のプレスリリース配信サービス「PressWalker」では、メディアの観点から全プレスリリースに目を通し、編集記事化の監修も担当。

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