【熊本市】自由に描かれたアートが可愛い!手で操作することが難しい人たちの世界が広がる視線入力を見学。
皆さん、視線入力ってご存じですか?あゆ姫です。
先日この視線入力で描かれたすごく素敵な雑貨を見つけ、どうやって描かれているのか?と、とても気になったので、今回作業されている様子を見学させてもらってきました。
東区御領にある事業所『にじいろ』
重症心身障がい児対応の児童発達支援や放課後デイサービス・居宅訪問児童発達支援を運営されている事業所です。
さかのぼること1カ月ほど前。
過去に紹介したことがある、熊本港近くの結び詩『深雪屋』のアトリエを訪ねた際に、委託販売のコーナーを眺めていると、とってもデザインが大胆で芸術を感じる雑貨やアクセサリーを発見。
深雪屋の紹介記事はこちら↓
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これ可愛い!と、あれこれ手に取り見ていると、視線入力で作られたものと聞く。
私は恥ずかしながら、視線入力と言えば文字を入力できることを何かのテレビ番組で少し見たなぁ…という位の知識しかなく、こんな可愛いデザインができるのか!とびっくり。
今回『にじいろ』に訪問し、実際に作業の様子を見せていただきました。
視線入力は、専用の機器を使ってパソコンのマウスを視線で操作する仕組み。
注視することでセンサーが感知しクリックすることができます。
手を使って操作することが難しい人たちの学習の幅や生活の世界が広がることを期待し開発されたもの。
意思の表出が困難と思われていた重度障がい者であっても、画面に現れる視線の動きから内面を推し量ることができるとのこと。
色やブラシの種類も複数あり、自由にデザインすることができます。
この絵を描くという作業は“目を使う”ということに慣れるという目的でもあるそうです。
今まであまり視線を使うことがなかった人たちにとって、目を使っての作業は結構な体力を使うため、体調が良い時に作業をされています。
現在にじいろでは、4名の方がこの視線入力を使いアート作品を作られています。
春をイメージするデザインや、彼岸花の時期に描かれたというデザイン、いろいろなアートを見せていただきました。
このアートを、職員の方たちがプリントし雑貨やアクセサリーに加工。
どれもとっても可愛い♪
加工された作品は、現在2か所のお店で委託販売されています。
くまもと障がい者労働センター内にある
『ORANGE CAFE』
(熊本市東区長嶺南1-5-40)
そして、もう1カ所は私がこの視線入力でデザインされた作品を知るきっかけとなった、熊本港近くにある結び詩『深雪屋』のアトリエ兼ショップ。
(熊本市西区沖新町1049-3)
今後は各地で開催されているマルシェなどでも、販売できるようになるのが目標と話されていました。
近年、Eスポーツなども話題になることが増えたと感じますが、こういう最新の技術により障がいを持つ方たちも活動の場が増える世の中になると良いですね。
にじいろに通っている方たちの作品を見かけた際には、ぜひ手にとってみてください。
【にじいろ】
住所:熊本市東区御領5-2-109
電話:096-285-3600
公式サイト:にじいろ公式(外部リンク)