｜初心者向けシューズと限定出来ない

　数年前からトップランナーが厚底カーボンシューズの登場で飛躍的にタイムが向上している昨今、その流れは初心者向けからマラソン完走者向けシューズにも影響しています。以前は、クッション性に重きを置きスピードが出し難い作りが多く、特に踵着地するヒールストライク時の衝撃を吸収するように作らていましたが、最近ではその傾向がなくなり、まるで電動アシスト自転車かのような、スムーズに前に進むシューズへと変化が見られます。

｜ミッドソールの改良

　ランニングシューズの進化は、年々そのスピードを上げています。以前はクッション性を中心に作られた素材を軽量化しシューズ自体もどんどん軽くなっています。更に衝撃吸収から反発性を持たせることで衝撃を分散する素材に移行しています。これにより初心者には脚に優しく、中上級者には心地より反発感が得られるようになりました。従って初心者向けのサポートシューズと思って履いてもジョグのスピード自体が上がる傾向にあります。

｜つま先と踵の形状

　今回例として挙げたサッカニー「ガイド15」、ヨネックス「Fitjog」は、つま先のトウスプリングの反りあがりは勿論、踵も少し反りあがり、身体を前に倒すだけで進みやすいシューズになっています。更に踵の反りあがりは衝撃を分散する役目をします。

　このように初心者向けと言ってもスピードを生かすシューズに変化しています。勿論スタビリティモデルなので、バランスを安定させる構造になっています。普段のジョグのスピードが上がるので、最近では心拍数を基準に走るように心がけています。その位は進化し続けている初心者向けランニングシューズ侮れません。