【恐妻家】一年に及ぶ保護者会長の仕事を終え感無量の夫。だが妻の口から出たのは労いの言葉ではなく…
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こんにちは、ニシムラマコジです。
これは息子が保育園に通っていた頃、その保護者会の会長を務めた時のことでした。
くじ引きで保護者会長の役職を引き当ててしまってから一年間。
会長としての仕事は多く、かなり大変だったんですが、夫婦で協力してなんとか乗り切ってきました。
そして迎えた息子の卒園式。
僕の最後の仕事は、そこで保護者代表挨拶をすることでした。
一生懸命考えた挨拶文を読みながら、僕はこの一年を振り返り、なんだか感慨深い気持ちになっていたんですよね。
息子の卒園はもちろん感動的だったんですが、それに加えて会長としての苦労を妻と分かち合った思い出が、まるで走馬灯のように蘇ってきたんです。
だから挨拶を終え、妻の顔を見た瞬間、僕の脳には「お互いが一年の労をねぎらう言葉を掛け合う」という感動的な未来が見えました。
妻は一体僕にどんな言葉をかけてくれるんだろう。
僕は期待に胸を膨らませながら、妻に「挨拶はどうだった?」と尋ねました。
ところが…
現実は甘くなかったのです。
「声小さすぎ!」
なんと…妻の口から出たのは労いの言葉ではなく、僕の挨拶へのダメ出しだったのです!
そりゃないぜ…
確かに緊張で声は小さかったかもしれませんが、それより先に「お疲れ様」とか、もっとかける言葉があるだろう!
そう怒鳴りたかった僕ですが、恐ろしい妻にそんなことを言う勇気はなく…
結局いつものようにヘラヘラしてお茶を濁し、保護者会長としての仕事は幕を閉じました。
なんとも冴えない結末…
ですが、冴えない僕にはなんとも相応しい結末だったのかもしれませんね。
次こそ素晴らしい結末を迎えるためにも…
これからは挨拶はできるだけ大きな声でして、妻にダメ出しをする隙を与えないように、日々努力したいと思います。
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<登場人物紹介>
ニシムラマコジ:この漫画の作者。家庭内ヒエラルキー最下位。
妻:作者より2歳年下。ニシムラ家の絶対王者。
■現在や過去に我が家で起こった出来事を必死に思い出して発表しています。
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