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理想の夫婦関係とは?お互い完璧を求め合うことではなく◯◯を許すこと。

保育士ごんちゃん保育士/チャイルドカウンセラー

こんにちは!保育士ごんちゃんです。

現在、保育士として地域の公民館や療育教室で親子遊び講座をしたり、地域の保健師さんと一緒に子育て講座にまわったりするような働き方をしながら、子育てに関する情報発信をしています。

先日おたよりフォームにこんなご相談をいただきました。

【ペンネーム:のんびりさんより】
こんにちは。いつも楽しく聴いています♪以前にもコメントしたのですが、私も4、5年前にうつ病を発症しました。今は落ち着いていて日常生活にも支障がない程度でした。
それがここ最近になって、一番しんどかった時の状態に近付いてしまっています。酷い症状で、希死念慮まで出ることもあります。(もちろん通院中で担当医に相談したりもしています。)

ここで、私の頭の中というか心の中のモヤモヤなんですが…頑張りすぎないこと、人に頼ることを心掛けているのですが、ここまで頻繁に症状が出ていると、私が休んでいる分、皺寄せが全て旦那さんにいっているよなーと罪悪感がどうしてもあります。

小1男児と、1歳11ヶ月女児がいるのですが宿題や食事、お風呂から寝かしつけまで全て任せっきりで…
結局何が言いたいか分からなくなってしまったのですが、しゃーごんさんも、そんな思いをされた事はありますか?

風邪のように数日すれば治る、のように先行きが見えないのでぼんやりした不安?モヤモヤを感じていたもので、、本当に長々とごめんなさい!もしも機会があればで結構です。ご意見を聴かせて頂けると幸いです。

今回はこちらの内容を元に、私なりの考えをお話をしていきたいと思います。

▼うつの症状は「がんばりすぎ」のサイン

私は10年ほど前に1回、4年ほど前に1回、うつ病の闘病経験があります。現在は回復して元気な日々を過ごしていますが、この前の春には季節性のうつも経験しました。

私は自分自身が人生で2度うつ病を経験したことで、うつ病になりやすいタイプなのかもしれないと自覚しました。うつ病になりやすいタイプの人は、基本的にがんばりすぎる人や完璧主義の人が多いです。

よく「うつ病は甘えだ」とか、「気の持ちようだ」とか勘違いされることがありますが、適度に力を抜いて周りに甘えられたり、気持ちを切り替えられる人はうつ病にはなりにくいんじゃないかと感じています。

ただ、産後うつなど心身へのダメージが大きかったり、ホルモンバランスが崩れやすかったりする時などは、誰にでも発症する可能性がある病気だと思っています。

うつ病の症状は人それぞれで、同じ人でも時期によって違うこともあり得ます。実際に私自身も1回目のうつ病と2回目のうつ病では症状の出方が違っていました。

そして今回のご相談者さんから「頻繁に症状が出ていると、私が休んでいる分、皺寄せが全て旦那さんにいっているよなーと罪悪感がどうしてもあります。そんな思いをされたことはありますか?」とのご質問をいただきましたが、結論から言うとあります。

1回目のうつ病のときは、結婚前だったので実家の家族に、2回目のうつ病のときは、結婚していたので夫に対して「何もできていない」という罪悪感がありました。

それもあって、自分の存在意義が分からなくなってしまい、生きている意味を見失いがちになっていたので、ご相談者さんのお気持ちはすごく分かります。

ただ、うつ病の症状が出ているのにさらにがんばろうとしたり、早く治さなきゃと焦ったりしてしまうと、余計に自分を追い詰めてしまうことになります。

私が現在うつ病を完治して思うのは、本当に焦らないことと無理しないことが大事だったということです。

▼私がうつ病だった時に救われた夫のスタンス

結婚して子どもがいる状態でうつ病の治療をしていると、どうしてもパートナーに負担をかけてしまうことが増えますよね。

自分の気持ちとは裏腹に、身体が思うように動かなかったり、考えたくないことを考えてしまったりするのがうつ病の症状なので、自分の気の持ちようでどうにかなるものでもありません。

私も長女を妊娠中から産後にかけて闘病していた2回目のうつ病のときは、特に夫に対して申し訳ない気持ちや何もできない自分を責める気持ちがありました。

ただ何もできなかった一日を後悔している私に対して、夫がその時に言ってくれていたのが「しっかり休めてよかったね」や「たくさん寝れてよかったね」という言葉でした。

もともと私たち夫婦は、私がまじめでしっかり者タイプなのに対して、夫は楽天的でのんびりタイプで、性格が正反対です。

だからこそ衝突することもあるのですが、逆にその明るさや楽天的な考え方に私は救われることも多々あります。

うつ病の治療の時がまさにそうで、夫が私に何か生産的なことをしたり、意味や価値のあることをすることを求めませんでした。

そして私が何か悩んでいることがあると、その悩み方が自分にはない発想で面白いとのことで「なになに!?聞かせて!」のように言うこともあり、そうやって面白がってくれる明るさにまた救われました。

▼理想の夫婦関係は不完全を許し合えること

私と夫は正反対の性格がゆえに、自分にない考え方に救われることもありますが、衝突することもあります。

私たちは一度離婚を考えたことがあるくらいなので、決して順風満帆な夫婦関係を歩んできたわけではありません。しかしそこから関係を修復して、今では喧嘩も減ってずいぶんと穏やかに日々を過ごせるようになりました。

ここに至るまで、私が夫婦関係を修復してきた中で意識してよかったと思っているのが、「完璧を求めない」ということです。

もともと私は自分に対して完璧主義だったのですが、結婚生活が続くにつれて気づかないうちに夫に対しても求めすぎになっていました。例えば、家事でやってほしいことがあるのにしてくれていないとか、夫が取る一つ一つの行動に対しても「私ならこうするのにしてくれない」というように感じてしまっていました。

しかし、夫婦はそもそも他人で、一方が望む行動を完璧に取れる人はいないですよね。でも過去の私はそれを夫に求めてしまい、無駄にイライラしてしまっていました。

夫に対して完全に求めなくなったり期待しなくなったりしたわけではないですが、「求めすぎないようにしよう」と意識して行動するようにしたことで随分と夫婦関係が良くなり、自分のイライラも減ってラクになりました。

そして私がこれまでの夫婦関係で学んだのは、夫婦は持ちつ持たれつでどちらが完璧というのはあり得ないということです。

私がうつ病の時は夫に迷惑をかけていたかもしれませんが、その後夫は私に多大な迷惑をかけました。(笑)

相手に完璧な状態を求めてしまうと、結局自分自身もキツくなってしまいます。なぜなら、求めてしまうとその分自分も逃げ場がなくなってしまうからです。

今私が理想だと思う夫婦関係は「不完全を許し合えること」です。今回のご相談者さんは罪悪感があるとおっしゃっていますが、そこに相手を思う気持ちや逆に相手が自分に迷惑をかけられる状態になったときに許せる心があるのであれば、罪悪感を持ちすぎる必要はないと思います。

うつ病はいつ治るのか分からない、先の見えない不安がつきまといますよね。だから焦ってしまう気持ちも分かります。ですが、焦りは禁物です。

今はしっかりと周りの人に頼って、元気になったら「あの時はありがとう」という気持ちで、旦那さんや周りの人にお返ししていければいいのではないでしょうか。

<その他SNSでも子育てに関する情報発信をしています>
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今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。また次回の記事でお会いしましょう!

保育士/チャイルドカウンセラー

国立大学で子どもの自立支援について研究中の子育て支援保育士。九州大学教育学部卒。2019年2月に女の子、2021年11月、2023年10月に男の子を出産した3児の母。HSP(Highly Sensitive Person)の気質を持ち、人生で2度のうつ病を経験。現在はがんばりすぎるのをやめて「無理せず自分らしく」がモットー。育児のお役立ち情報やライフハック、子どもと楽しく過ごすための遊び心などを発信。

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