赤穂市福浦にある古民家カフェ「ふっくらざっぱ」をご存じですか。姫路市にある人気カフェ「zappa（ざっぱ）」の系列店として2020年にオープンしましたが、2022年2月に独立し、4月にメニューの内容や料金を見直してリニューアルしました。どんなお店なのか、詳しくご紹介します。

築100年の古民家を再生

「ふっくらざっぱ」は、赤穂市福浦にあります。福浦といってもピンとこない方も多いかもしれませんが、岡山県との県境も近い赤穂市の西の端というか、近畿地方最西端の小さな村の一角にあります。車で3分もいけば岡山県という場所です。

国道250号から少し北の山側に入ります。目印は福浦交番のところの点滅信号です。

築100年の古民家をリノベーションした建物は、風情たっぷり。
入ったらすぐに土間があり、土間の両側に客席があります。

こちらは向かって左側の客席です。構造上の梁がむき出しになって、いい感じ。ガラスの引き戸も昔の意匠そのままで、懐かしいですよね。
テーブル席やソファー席などがあり、洋服や靴、アクセサリーなどの服飾系の商品が並んでいます。

こちらは一番奥のソファー席です。
なんだかちょっと懐かしいレトロなソファーです。

庭を見ながらくつろげるこちらのおひとりさまのソファー席も人気だそう。
こんな廊下も懐かしい感じ。
ガラス越しに光が入って、ここの席では「映える」一枚が撮れます。

手作りランチが美味しい

そんな素敵な空間でいただく、イチオシのランチメニューがこちら。
「えびフライらんち」です。

こちらのエビはブラックタイガーではなく、ちょっぴり上等なランクのものを使い、オーダーが入ってから、衣をつけて揚げます。
こんなに大きなエビが3本も入ってこのお値段ですから、コスパも抜群です。

こちら「ふっくららんち」です。
日替わりのお魚のメニューがメインディッシュです。
地元の魚屋さんが持ってきてくれる魚を使って、から揚げにしたり、焼き魚にしたり。
取材当日は、カレイのから揚げでした。
もちろん、こちらもオーダーが入ってから揚げます。

メインディッシュに、副菜が2～3品付きます。
この日の副菜は、れんこんきんぴら、みょうがの酢味噌和え、かぼちゃのそぼろあんかけ。
メインディッシュにも、ポテトサラダが添えられているので、野菜たっぷりのランチセットです。

ランチは、メインがジューシーな唐揚げ3個付きの「からあげらんち」1,000円も人気です。

その他、オムライス、本日のミニ丼、本日のパスタなどもあります。

食後のドリンクは＋200円、デザートも＋200円で付けることができます。両方付けても＋400円でリーズナブルですよね。
リニューアル前は、ドリンクもランチにセットされていましたが、その時々によって、オプションを選べる方がお客さんにとって親切だと思い、改良したそうです。

自家製スイーツがおすすめ

本日のケーキです。
この日は、プリンと台湾カステラを用意。これだけ盛り付けて400円って安すぎません？

ドリンクとセットで100円OFFになるので、カフェオレ450円とセットで750円なり。

スイーツは他にも、パフェやアイスクリームなどがあります。

野菜や果物は隣町・日生の八百屋さんから、魚は福浦の魚屋さんから仕入れます。まさに地産地消。新鮮な素材を使って手作りするので、美味しくないわけがないってこと。
「揚げ物は揚げたてを、温かいものは温め直し、冷たいものは冷蔵庫で冷やしてお出ししています」と店主の井上幹枝さん。コーヒーも生豆で買い、井上さんの自宅で焙煎しているというから、間違いなくおいしいですよね。

服飾雑貨や焼き物も並ぶ

店内には、洋服はもちろん、バッグやシューズ、帽子やソックス、アクセサリーも並んでいますよ。

備前焼などの器も並んでいます。こちらは井上さんが習っている備前焼教室の先生の作品が中心です。ビックリするくらいリーズナブルなので、気に入ったものがあればかなりお買い得ですよ。
ドリンクに使っている信楽焼のカップも販売しています。

そして、どれも買いやすい価格というのがうれしい限りですよね。

入り口付近には、仕入れている八百屋さんが、季節の野菜や果物を並べています。こちらも破格です。出合った時がお買い時なので、ゲットしておきましょう。

「久しぶりに会ったお友達同士が、ゆっくりしゃべって、洋服とか見て、時間を過ごす、そんな場所になったらいいなと思っています」と井上さん。

なんだか懐かしくてゆっくり腰を据えてしまう、くつろぎの素敵な空間です。
モーニングもあるので、今度はモーニングに寄せていただきたいと思いました。