【香芝市】おばあちゃん家で食べた懐かしい味のカステラはざらめ糖の存在感がポイント
近鉄二上駅下車、駅からほど近いところにレトロな雰囲気を醸し出すカステラ屋さんがあります。
このお店はカステラ専門店で、オール手作りの限定生産、ザラメ糖を使用した懐かしい味わいのカステラに出会えます。
先日私は、家族のおみやげに買って帰ったら大好評、リピしました。
今回は二上駅前のカステラ専門店「今井町かすてら六斎堂 二上工房」を紹介します。
レトロな和菓子屋さんのような店内
店内はショーウィンドウに商品が数点と、贈答品用のラッピング見本があります。
商品はプレーンのほか、米粉で作ったカステラ(要予約)やコーヒー味、抹茶味、チョコマーブル味、ごま味があるそうです。
プレーンは1斤税込1,000円、半斤税込550円。
カステラは店内右側の工房で、完全手作りで丁寧に生産されています。
ざらめ糖がアクセントの懐かしい味
前回、このお店で買ったカステラを自宅で食べた時、「このしっとり感、昔、おばあちゃんの家で食べたような気がする」と思いました。そしてすごく懐かしさを感じました。
でも、それ以上に懐かしさを感じたのは、薄紙にくっついていたざらめ糖。
店主さんにお伺いしたところ、このお店のカステラのこだわりこそが「ざらめ糖」だとのこと。
カステラと言えば、薄紙がついていますよね。
このお店のカステラは、薄紙とカステラの間にざらめ糖がびっしりくっついています。
ざらめ糖入りのカステラは現在少なくなっており、どちらかというと珍しい製法だと言われているそうです。そういえば私も、ざらめ糖入りのカステラに出会ったのは久しぶりでした。
また、ざらめ糖入りのカステラも材料に混ぜ合わせて、製造過程で沈んで残ったものがありますが、このお店では薄紙に敷いて製造しているとのこと。
だからこんなにたくさん、残っているのですね。
このお店のカステラの商品は、通常のカステラより賞味期限が短めになっています。
ざらめ糖は日がたつにつれ、溶けてカステラ本体になじんでいきます。
このお店では、ざらめ糖の味わいを感じていただけると考えられる期間を賞味期限としているとのこと。
店主さん曰く、ざらめ糖とカステラがいい感じになじんでくるのは製造2~3日後だそうです。店頭でもそれに合わせて製造・販売されているとのこと。
また、予約された場合は、一番の食べごろに合わせて製造されるそう。
でもね、ざらめ糖がガッツリ残っているカステラもおいしいですよ。私はどちらかというとざらめ糖が残っているほうが好きだったりします。
お行儀が悪いですが、薄紙についたざらめ糖を、なめながら剥がして食べるのが至福の時(笑)
ちなみに、このざらめ感は冷蔵庫に保管すると長持ちしやすくなりますが、炎天下の車の中など高温のところに置いてあると、数時間でなくなってしまう可能性があるので、特に夏の間は気をつけてくださいね。
本店は橿原・今井町で誕生しました
この「六斎堂 二上工房」さんは2009年11月にオープンされたのですが、本店は橿原市にある古い町並みが魅力的な今井町にあります。
本店は店主さんのご両親が始められ、本店で3年の焼成経験を経て息子夫婦(店主さん夫婦)が独立されたことで、このお店が始まったそうです。
「今井町かすてら」とあるのはそのためなのですね。
完全手作り限定生産のため、予約がおすすめ
カステラって、手みやげや季節の贈答品、内祝いなどで誰かに贈ることが多い菓子ですね。それだけに化粧箱や熨斗(のし)が必要なことや、たくさんの本数が必要になることも多いそう。
こんな場合は、予約がおすすめです。
店主さんより、10本を超える注文はできるだけ予約前注文でお願いしたい(2〜3日前まで)、その場合は一番の食べごろに設定して準備いたしますとのことです。
「一番の食べごろ」というのは前述の「製造2〜3日後の、ざらめがいい感じになじんでいる頃」のこと。
このようなお店の細やかな気配りが、とても素敵です。
(化粧箱は有料です)
贈答品への利用のほか、友達や親せきの家に行く時の手みやげにぜひ贈りたいカステラです。
我が家では「定期テストお疲れさんスイーツタイム」のレパートリーのひとつに加わりました。自宅でゆっくり、くっついたざらめ糖を味わいながら食べるのが楽しみです。
店舗詳細
今井町かすてら六斎堂 二上工房
住所:香芝市穴虫27-12
電話番号:0745-79-6114
営業時間:10:00~17:00
定休日:日、月
駐車場:有(店舗向かいの一番手前)
決済方法:現金のみ