地下鉄東山線「中村公園駅」そばの赤い大鳥居と豊國神社を南北に結ぶ豊国参道の脇道に、今年の6月にオープンした「PECA i DECA.（ペッツァ ィ デッツァ）」さん。ご夫婦で営むそのお店は手作りジェラートが人気で、次から次へとお客さんが訪れ途切れることがありません。
今回、筆者もそのこだわりの味を楽しんできました。

気持ちいいい秋晴れの休日。久しぶりに中村公園を訪れました。豊國神社にお参りをした後、公園内をのんびり散策。筆者以外にもたくさんの人が訪れていて、ベンチで本を読んでいる人、着物を着て歩いている人など、みんな思い思いに楽しんでいる様子です。

この日は、10月も半ばだというのに少し歩いただけで汗ばむほどの陽気で、公園をひととおり散策し終わった後、駅の近くのお店で何か冷たいものでも飲もうと参道を南に向かって歩いていたのですが、途中でふと、以前メディアで取り上げられていたジェラートのお店を思い出しました。公園と大鳥居のちょうど中間あたりの脇道をほんの少し入った場所で営む「PECA i DECA.」さんです。冷たい飲みものをジェラートに変更し、さっそくお店に立ち寄ってみました。

お店に入ると、まず手前に置かれた券売機でチケットを購入してから好みのフレーバーを選ぶスタイルでした。

ショーケースの中にはカラフルなジェラートが並んでいます。とてもきれいですが、どれもナチュラルな色なんだそう。
「自分が食べたいと思うものを作っています」と店主。もともと名古屋の某有名ホテルで朝食を担当するシェフだったそうですが、北海道で出会ったジェラートに感動してのめり込み、今回、妻のゆかりの地でお店をオープンしたそうです。
そんな店主が作るジェラートは、余計な添加物は一切使っておらず、品質を保つために1日、長くても2日ほどで売り切る分しか作らないとのこと。また、ジェラートのフレーバーは、季節のものやその時あるもので作るそうで、ショーケースには毎回違う種類のものが並び、時には1日の中で変わることもあるのだとか。

「フレーバーは、その時自分が食べたいと思ったものを作ります。例えば、お茶は初め抹茶だけだったけど、そこにクッキーやチョコを混ぜたり、ほうじ茶を使ったり。沖縄帰りのお客さんから黒糖をもらって、それを使ってみたりもしました。もちろん、お客さんの反応を見ながら工夫もします。この後出す予定の『さつまいも＆ハスカップ』は、試しに作って出してみたら健康志向のお客さんに好評だったので、もう一回出すんです」

今回筆者は、カボチャとチョコのダブルをいただきました。もちもちとした食感はまさに筆者好み。
カボチャは甘くてやさしい風味。チョコはカカオの香りとうま味をしっかり感じ、それが口いっぱいに広がる感じでとてもおいしい。

たまたまイートインで食べていた方が「ヘーゼルナッツ最高」と言ったのを聞いて、「食べてみたい」と感じていた筆者の気持ちを見透かしたかのように「これも食べてみて」とヘーゼルナッツを味見させてくれました。濃厚で味わい深く、いろんなフレーバーと合わせて楽しめそうな感じです。

お店に行くには参道を歩いて行くのが便利ですが、車で行く場合は、お店の近くに１台分だけ専用駐車場があります。駐車場へは、お店の隣のコインパーキングの脇を北に進みます。

右手にお米屋さんがあり、その隣の駐車場の6番が専用スペース。店名で札をつくってもらうつもりがスペルが間違っていたようで直してもらっているそうです。現在、写真の札が付いていますので、そちらが目印です（記事の投稿時には札が修正されている可能性があります）。

シェフであり、ソムリエでもある店主の目線で手作りされたこだわりのジェラートは、とても味わい深く、また食べたいなと感じるものでした。行くたびに違ったフレーバーを楽しめるのも魅力ですね。

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