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《少年少女にメリットばかり!》礼儀と心身を養う知られざる少年剣道の世界に密着!【横浜市港南区】

みうけん地域情報発信ライター(横浜市)

横浜市地域情報クリエイターのみうけんです!

みなさんは、「剣道」ってご存知ですか?

竹刀を握ったことはなくても、日本を代表する武道のひとつとして、名前くらいはお聞きになった事もあろうかと思います。

「剣を持って戦う」ということ事態は、新石器時代「刃のように磨き上げた石を木製の刀身に並べた」ことから始まるほど、歴史の古い戦い方でした。

時代は流れ、日本では江戸時代になると防具を着用して竹刀を持ち、剣術の稽古をつけることが始まるにしたがって多くの流派も生まれました。

これが現代の剣道の起源とされています。

元々は戦闘の技術として発展した剣道ですが、現代日本においては「稽古を続けることによって心身を鍛錬し人間形成を目指す『武道』です」と全日本剣道連盟が定義しています。

まさに、剣の心を通じて礼儀、感謝、忍耐を学ぶ「学び」の場。

今も昔も変わる事なく、他者に対して尽くす礼儀や相手を思いやる気持ち、そして目標に向かって汗を流して努力する必要性は大人になってもついてくるものです。

今の時代、それらを学べる少年剣道は、少年少女たちにとってたくさんのメリットがあると思います。

さて、本日は横浜市の南部、港南区へやってきました。

横浜市営地下鉄「港南中央」駅のすぐ前に広大な敷地をもつ横浜刑務所。

この横浜刑務所のすぐ脇に、半世紀をこえて小学生たちに剣道の心を伝え続けてきたのが、ここ「斉信館 剣友会」です。

今回は、会長の石神先生のご案内のもと、2時間にわたる稽古に密着取材させていただきました。

「斉信館 剣友会」

公式サイト 公式Instagram

この「斉信館 剣友会」の道場じたいは、横浜刑務所の敷地内となりますが一般の方々でも通行可能なエリアに面しています。

ここ斉信館剣友会の稽古は週に4回、火曜・金曜・土曜・日曜に行われています。

場所はこの斉信館道場(土曜・日曜)と、笹下中学校の体育館(火曜・金曜)。

もちろん、週1回の参加でも大歓迎ですよ、と石神先生。

メリット1:礼に始まり、礼に終わる

全員で正座をし、先生に礼・神前(体育館の場合は「正面」)に礼…。

礼に始まり、礼に終わるのは武道の基本でもありますが、人と対面する時の基本でもある、とても大切な事でもあるというのは同感です。

ふだんはあまり行わなくなった、正座をしての礼。

このような「礼」だけではなく、剣道の稽古では終始にわたって「礼儀礼節」を身につけるように教わります。

道場に入るときには必ず挨拶、練習・試合前には必ず礼、終わった後にもまた礼・・・

これらの「礼儀礼節」は、先生や先輩方が丁寧に教えてくださいます。

小さなうちから挨拶や感謝の気持ちを持ち、他の人たちに表すことで常に礼儀をわきまえる大人に成長していく事でしょう。

その後、準備体操を経てウォーミングアップを兼ねて、全員で心を合わせがら打ち込みの練習です。

大きな声で、いち、に、さん。

ひと通りの基本練習が済むと、全員で面をつけます。

ふだん着ることのない剣道着の着方、「はかま」のはき方、面のつけ方はもちろん、あと片付けや剣道着をたたむ事まで、すべて自らの稽古の一環だそうです。

みうけんは、正直「はかま」をはいた事がないのでちょっと憧れてしまいました。

そして、この「斉信館 剣友会」では小学校入学前のお子さんから6年生が基本ですが、生徒さんの親御さんや中学生になったОBやOGも稽古に参加されるとのこと。

指導される石神先生は神奈川県警察のOBで、剣道7段の腕前の持ち主。

少年剣道を通じて子供たちのまっすぐな心を育てることが喜びとのことで、足の運び方や竹刀の持ち方など、丁寧な指導にも力が入ります。

メリット2:集中力の鍛錬に最適

剣道の稽古をされる親御さんにもお話をいただきましたが、少年剣道のメリット2つ目は集中力が身につくということ。

剣道の試合では、相手の一瞬の隙をついた技や、スピードの差が勝敗の分かれ目です。

ほんの一瞬の気を抜くことで、気がついたら面を打ち込まれていた・・・そんな事も珍しくない剣道では、日常生活では考えられない集中力と洞察力、そして反射神経が身につくとのこと。

勉強にも、将来のお仕事にも必要な集中力は、小さい頃から養っておくのが良いのだそうです。

面と胴を身に着けて、太鼓のリズムに合わせて繰り広げられる、相手を想定した打ち込みの練習。

気合の入った声と力強い打ち込みで、見ているこちらまで気持ちが引き締まります。

メリット3:健康な肉体を育てる

ここで、さらに少年剣道のメリットをもうひとつ。

実際、この稽古を続けていると大変な運動量なので、筋肉質で健康な肉体が育てられるとのことです。

まさに、剣道でしか成し得ない貴重な経験が、この斉信館の道場には詰まっているのです。

大人の方を相手に面打ちの練習。

この「斉信館 剣友会」では、この春に剣道をはじめたばかりの大人の方も混ざって一生懸命に稽古をされ、技術の向上に詰めていらっしゃいます。

稽古の間も決して忘れない相手への敬意と礼儀も、少年剣道ならでは。

他者に対して、こんなに真剣に接したことがあっただろうか・・・ろくにスポーツなどしたことがなかったみうけんは、すでに少年たちにはるかに追い抜かされてしまった気がしました。

少年同士の模擬試合が始まると、道場に気合の入った声と、力強く踏み込む音が響き合いました。

剣道では、相手の一瞬の目線や動きを読み取ることが大切なのだそうです。

相手の考えること、仕掛けてくる技やフェイント、すなわち相手の心を見抜きながら

「相手はどこをに打ってくるのか?」

「相手のどこを狙えば打ち込めるのか?」を常に考えながら練習をします。

最初は負けてばかりだった試合も、だんだん上手になっていき、初めて一本を取れた時の嬉しさは、何事にも代えられない物だそうです。

メリット4:ストレスの発散

ここで、意外だった少年剣道のメリットをコッソリ教えていただきました。

それは、思春期にたまるいろいろなストレスを発散することができると言うこと。

思春期の少年少女というものは、他の人には分からないストレスが溜まることが多々あるのだそうです。

そのストレスがたまっても、決して良い結果を生み出さないのは明白なこと。

そんな溜まりに溜まったストレスも、大きな声を出し、渾身の打ち込みと共に発散すれば心身ともに健康な思春期生活を送る助けになるのだそうです。

メリット5:またとない経験

また、勝敗の経験を積むこと。

「みんな平等」もいいですが、社会に出たらそうはいきません。

負けを通じて、次は勝つことを考える。負けを通じて、お互いに励まし、切磋琢磨していく。

負けを通じて、勝ちに行くための試練は決して人生の大きな糧となるでしょう。

礼に始まり、基本稽古と準備運動をこなし、打ち込みの練習、模擬試合、そして先生からのアドバイス。

きっちりと休憩を取り、水分補給もしながらの濃密な2時間となりました。

その際、父兄の方の模擬試合も拝見いたしましたが大人同士の立ち合いはさすがに迫力がありました。

印象的だったのは、大人たちの稽古風景を見学する子どもたちの後ろ姿です。

きちんと正座をして、集中して見学。なんと素晴らしい!

ここ「斉信館 剣友会」では、いつでも見学・新規入会ともに大歓迎だそうです。

週に1度だけでの参加でも大丈夫ですよ、とのこと。

剣道教室では、どうしても竹刀やはかま、防具などが必要になってきます。

最初のうちは動きやすい服装なら何でもいいですし、竹刀や防具などの貸し出しもされているそうです。

今まで数々のメリットを見て来ましたが、剣道にはデメリットもあります。

それは、怪我の心配もついてくること。

スポーツをする上で怪我はつきものですが、剣道を通じて心身を鍛えることで風邪や多少の怪我には負けない、強靭な体を手に入れることができると思えば、大きな問題ではないのではないかな…と思いました。

最後に、稽古風景を案内してくださった石神先生からのお言葉を掲載させていただこうと思います。

こんにちは
斉信館の石神です。この春から斉信館剣友会の会長を務めています。


五十年を超える伝統を持つ斉信館で、みなさんと稽古ができることは身の引き締まる思いです。


私は中学から剣道を始め、高校大学と剣道部に籍を置きました。神奈川県警に採用後は、いろいろな仕事をしてきましたが、一貫して剣道や術科の指導、教育の仕事をしてまいりました。


斉信館では、小学生を中心とした稽古をしておりますが、剣道を通じて、明るく元気な挨拶ができること。


正しいと思うことに躊躇なく取り組めること。そして何より、友達を大切にすること。などを教えていきたいと思っております。


剣道はやりたいけど、防具や竹刀が高い…、小学生の高学年になってしまったけど大丈夫?週に4回も無理…などのお声をお聞きしますが、申し上げたとおり、僕は中学生から剣道を始めました。防具などはお貸しできます。
週に一度でももちろん大丈夫です。


斉信館では保護者の方々もこの春から剣道を始め、全員が一級に合格しました。12月には初段を目指します。


私の師匠は大学の学部長でした。
四十を過ぎてから剣道を始め、八十を越えても学生と稽古をされていました。


剣道を始めるのに早い遅いはありません。
ぜひ斉信館にお越しください。
お待ちしております。

魅力いっぱい、でも身近な「斉信館 剣友会」。

時折バーベキューなどの豪華イベントもあります。

ここ「斉信館 剣友会」では、いろんな学校の生徒さんが学年の垣根をこえて楽しそうに、そして真剣に活動されています。

剣道を初めて、享受できるメリットは数知れず。

これからのお子様の健康で健全な成長のために、ぜひ一度見学されてみてはいかがでしょうか。


斉信館 剣友会
公式サイト 公式Instagram
対象・・・基本的に年長〜6年生 OB・OGや大人の参加もあり
稽古日時・・・
火曜日・金曜日 18時30分〜20時30分(笹下中学校体育館)
土曜日  9時00分〜12時00分(斉信館道場)
日曜日 18時00分〜20時00分(斉信館道場)
会費・・・入会金2000円 月会費2500円
お問合せ先 saishinkan.kanagawa(あ)gmail.com
※迷惑メール対策のため、(あ)を半角アットマークに変えてください。

※お問い合わせは公式サイトやInstagramでも受け付けています。

地域情報発信ライター(横浜市)

愛車はヤマハのシグナスX。原付またいで、見たり聞いたり食べ歩いたり。風にまかせてただひたすらに、ふるさと横浜とその近辺を巡ります。

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