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捕鯨基地・和田浦で「鯨グッズ展」を開催

八木景子初めて“捕鯨問題”を海外へ発信した映画監督・プロデューサー
[写真:鯨文化交流会提供2016年の様子]

鯨と日本人の関係が薄くなってきている昨今だが、そんな中、鯨を愛するひとたちが集まり「鯨グッズ展」を11月9日(土)と10日(日)の2日間にわたって開催する。

開催場所は、日本の代表的捕鯨基地の1つである千葉県の和田浦にある和田コミュニティセンター市民ホール。

[写真:鯨文化交流会提供2016年の様子]
[写真:鯨文化交流会提供2016年の様子]

例年、東京での開催が多かったが、初回の2012年には鯨との歴史が深い佐賀県唐津市呼子、2014年には、山口県長門市で開催したこともあり、開催場所は流動的である。今年で12回目になる。

主催者の鯨文化交流会の幹事は、日本を代表する鯨のコレクター陣である。

和田浦で開催するにあたり和田の地域の方々が協力し、10日は、南房総三龍亭の三龍亭千公さんが特別公演する。

[写真:鯨文化交流会提供2016年の様子]
[写真:鯨文化交流会提供2016年の様子]

「鯨グッズ展」では、珍しい歴史的な鯨の資料や骨も鑑賞できるほか、鯨グッズなども購入できる。

和田浦は関東で唯一の捕鯨基地ということもあり、周囲には鯨が食べられる飲食店も多く存在する。海辺で鯨を食べて見て楽しむことができるユニークなイベントである。

主催者の一人、日本一の女性コレクターである永田由紀子氏は、「鯨まんじゅうから鯨の骨格標本まで、あらゆる鯨にまつわる物が全国から集います。どの年代の方にも楽しんで頂けるので是非来ていただきたい」と、世代によって隔たりがある鯨の関心に世代間の垣根を取り除きたいと意気込んでいる。

[写真:鯨文化交流会提供]
[写真:鯨文化交流会提供]

初めて“捕鯨問題”を海外へ発信した映画監督・プロデューサー

東京生まれ。ハリウッド・メジャー映画会社に勤務後、「合同会社八木フィルム」を設立。長年恐れられていた捕鯨の問題を扱った映画『ビハインド・ザ・コーヴ』は自費を投じ製作をした。2015年に世界8大映画祭モントリオール世界映画祭に選出され、ワシントンポスト、ニューヨークタイムズ、ロサンゼルスタイムズなど海外の多くの大手メディアに取り上げられ国会議員試写会も行われた。しかし、配給会社がつかず、さらに自ら借金と寄付を募り配給まで行った。日本のドキュメンタリー映画としては珍しく世界最大のユーザー数を持つNETFLIXから世界へ配信され大きな反響を呼んだ。新作「鯨のレストラン」は現在、国内外で上映を展開中。

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