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【Yahoo!ニュース エキスパート】編集部が選ぶ9月の月間コメンテーターコメントが決定 #MVC

Yahoo!ニュース エキスパート コメンテーター編集部が選ぶ、9月の「コメンテーターMVC(Most Valuable Comment)」が決定しました

専門家ならではの解説・補足により、「ニュースに対する新しい視点や気付きが得られる」「社会の課題を伝え、議論を喚起し、解決を促進している」コメントを選出する「コメンテーターMVC」。厳選した3本のコメントを、筆者の受賞コメントとあわせてご紹介します。

今月の受賞者

城彰二さん

松岡宗嗣さん

吉田大樹さん

MVC受賞コメントとあわせて、選出理由と受賞者のコメントをご紹介します。

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■『Jリーガー新人年俸、上限倍増1200万円へ…待遇改善で欧州への流出防止・下限も設定(読売新聞オンライン)』の記事へのコメント(城彰二)

Jリーグでプロデビューする新人選手の年俸は上限額が定められていますが、このことが欧州クラブへの選手流出につながっている面もあると言われています。このほど、25年ぶりに見直された契約制度に関する記事へのコメントです。

編集部の選出理由:

1994年にJリーグでプロのキャリアをスタートさせた経験を踏まえながら、年俸額上限の問題点に鋭く切りこんでいます。あくまでも選手の目線に立った対価の在り方をグローバルな視点をまじえて熱く語る言葉は、日本代表として活躍し、欧州リーグにも参戦した実績を持つ筆者だからこそ、重みを増して響きます。国内リーグの価値を高めるために何をしたらよいか、改めて考えさせられる力強い提言でした。

城彰二さんの受賞コメント:

この度はMVCを頂きまして誠にありがとうございます。今回のテーマは、自分自身の経験を通して、海外と日本のサッカー事情に関して、日頃から思っていたことでもあったので、すんなりと書けました。自分も元プロ選手としてコメントを発信することで、日本のサッカー界が少しでも世界水準に近づくキッカケになれば幸いです。今後とも宜しくお願い致します。

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■『中村 中「いじめをセクシュアリティのせいにしたくなかった」苦悩を曲にぶつけた学生時代 #今つらいあなたへ #性のギモン(Yahoo!ニュース オリジナル Voice)』の記事へのコメント(松岡宗嗣)

トランスジェンダーであることを公表した中村 中さんが、学生時代の体験を通じて感じた苦悩・葛藤を告白。また、カミングアウト後の心境とともに、SNSへの向き合い方やセクシュアル・マイノリティが安心して語れる環境などについて、インタビューに答えた記事へのコメントです。

編集部の選出理由:

セクシュアル・マイノリティに関する情報発信を続ける筆者ならではの視点で、中村さんが記事内で語っている「関係性」について共感を示しています。トランスジェンダーの方への無遠慮な態度を、自身が見聞きした事例も挙げて危惧する一方で、関係性があれば配慮しすぎる必要もない点も補足。バランスのとれた見解で、相手を尊重するという、本来当たり前の振る舞いを読者に気づかせてくれました。

松岡宗嗣さんの受賞コメント:

コメンテーターMVCに選出いただき大変光栄です。中村 中さんの「関係性」への考え方に共感し、コメントさせていただきました。記事にもあるように、公表している人であれば何を聞いてもいいわけではなく、一方で、当事者は腫れ物扱いを望んでいるわけでもありません。初対面でいきなり聞くことは問題でも、関係が深まる中で聞けることもある。言葉を間違えてしまうこともあるけれど、関係性によってリカバリーもできる。性的マイノリティに限らず、他者とのコミュニケーションにおいて参考になる記事だと思いました。

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■『東京都、全公立小中学校の給食費「完全無償化」目指し支援拡充…「財政的に厳しい」の声を受け(読売新聞オンライン)』の記事へのコメント(吉田大樹)

7月の都知事選で小池知事が公約に掲げていた給食費の支援拡充。物価高騰で家計負担が大きくなるなか、すべての自治体における完全無償化の実現に向け、市町村への財政支援を拡充する方針を固めたことを報じた記事へのコメントです。

編集部の選出理由:

本来の給食のあり方として「こどもの命・健康を守る上で必要不可欠」と位置づけたうえで、給食費無償化の取り組みが財政的に豊かな都道府県でないと難しいことや、自治体の競争材料として扱われることを懸念し、国が一律で無償化すべきと提言。一方で、給食自体がない地域との不平等感についても言及するなど、ジャーナリストとして子どもを取り巻く環境への課題に精力的に取り組んでいる筆者ならではの説得力のあるコメントでした。

吉田大樹さんの受賞コメント:

シングルファーザーなので、家でも給食のようなバランスの取れた食事を作るよう心がけてはいますが、毎日のことと考えると到底及びません。まさに給食は3食の柱です。それが都道府県や市町村を隔てただけで、給食が無償だったり、提供すらされていないところもあります。物価高騰の流れを受けて提供回数を減らすなど、自治体の財政事情などもあり、多くの首長たちは無償化に踏み切れずにいます。だからこそ、国としてどうするかの姿勢が問われるのだと思います。無償化が絶対だとは思いませんが、国会での議論を注視したいと思います。

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Yahoo!ニュース エキスパートの「コメンテーターMVC」は、毎月中旬に「Yahoo!ニュース エキスパート公式」の記事で発表しています。

オーサー記事から選ばれる「MVA」も同時に発表していますので、ぜひあわせてご覧ください。

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