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リブゴルフのチーム・チャンピオンに贈られる優勝リングが、すごすぎる! #ゴルフ

舩越園子ゴルフジャーナリスト/武蔵丘短期大学・客員教授
(写真:ロイター/アフロ)

サウジマネーが溢れ返るリブゴルフでは、考えることも、やることも、庶民とは異なるのだろう。9月20日から22日の3日間、米テキサス州ダラスで開催される今季のリブゴルフ最終戦のチーム・チャンピオンシップで優勝したチームには、優勝賞金にプラスして、メンバー全員にゴージャスなチャンピオン・リングが贈られるという。

米ゴルフウィークによると、このリングには、5.78カラットのホワイト・ダイアモンドと1.2カットのナチュラル・グリーン・エメラルドが配されており、驚くなかれ、その内側には、14金で作られたボールマーカーが内蔵されているという。

そのボールマーカーの表面には、リブゴルフの「L」と「V」を組み合わせたロゴマークが、これまたゴージャスにデザインされているのだが、さらに驚かされたのは、マーカーの裏面には、QRコードが彫られていること。

このQRコードを開くと、チーム・チャンピオンシップで優勝した際の優勝シーンを捉えた動画が出てくるそうで、優勝したチーム・メンバーたちは、このリングをはめてさえいれば、いつでもどこでも自分たちの優勝シーンを自分で見たり、誰かに見せたりして楽しむことができる。

リングを見せられたホアキン・ニーマンは「すごい!かっこいい」「これを持ち帰ったら、妻が喜ぶに違いない」「でも、僕らのマリッジリングよりクール」などと興奮の声を上げたそうだ。

チャンピオン・リングを贈呈することを考え出したのは、リブゴルフCEOのグレッグ・ノーマンだという。

ノーマンは昨季のリブゴルフで個人優勝を果たしたテーラー・グーチにチャンピオン・リングを贈ったとのことで、その際、リブゴルフ選手のバッバ・ワトソンの友人であるジュエリー・デザイナーにオリジナルのリングを作ってほしいと依頼した。

その出来栄えが良かったということなのだろう。ノーマンは今季はチーム戦の優勝メンバー全員にリングを贈ろうと考え、昨年と同じデザイナーに依頼。

そして、昨年のリングを一層ゴージャスにして、ボールマーカー内蔵、その裏面にはQRコード搭載という創意工夫を凝らした。

そのアイディアや実行力、オリジナリティには感服、感心させられる。

欧米では、大きくて色鮮やかなカレッジリングを自慢げにはめている大人の姿をしばしば見かける。そのあたりの感覚はおそらく日本とは異なるのだと思う。

このリブゴルフのチャンピオン・リングも、その欧米感覚から生み出されたデザインと言えそうで、これほどゴージャスなリングにお目にかかることは、まずないだろう。

欲しいかと問われたら、価値を考えて「イエス」と答える。だが、実際にはめて街中を歩くことは、少なくとも私には、躊躇われる気がする。

ゴルフジャーナリスト/武蔵丘短期大学・客員教授

東京都出身。早稲田大学政経学部卒業。百貨店、広告代理店勤務を経て1989年に独立。1993年渡米後、25年間、在米ゴルフジャーナリストとして米ツアー選手と直に接しながら米国ゴルフの魅力を発信。選手のヒューマンな一面を独特の表現で綴る“舩越節”には根強いファンが多い。2019年からは日本が拠点。ゴルフジャーナリストとして多数の連載を持ち、執筆を続ける一方で、テレビ、ラジオ、講演、武蔵丘短期大学客員教授など活動範囲を広げている。ラジオ番組「舩越園子のゴルフコラム」四国放送、栃木放送、新潟放送、長崎放送などでネット中。GTPA(日本ゴルフトーナメント振興協会)理事。著書訳書多数。

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