くにたち七不思議?近くて遠い国立駅南口ロータリーの謎に迫る!「円形公園はじまり物語」(国立市)
JR中央線国立駅南口、赤い三角屋根の旧駅舎の前に広がるロータリーの真ん中には「円形公園」があります。すぐ目の前にあるのに、なかなかいけない「公園」です。個人的に「くにたち七不思議」の1つではないかと考えています。
公園といっても、車が多く通行しているため車道を安全に横切るのは難しく、簡単に遊びに行けない“公園”です。それでも地元の方の昔話を聞くと、交通量が増える前は気軽に遊べる場所だったようで、「時々遊びに行っていた」「池で鳥を飼っていたのよ」「よく、真ん中の池で釣りをしたよ」といったお話が良く聞かれます。なかには、「マンホールから地下通路がつながっている」なんていう、まさに都市伝説的なお話も。
昨年の天下市3日目、市民まつりの日には大学通りと合わせてこのロータリー全体も歩行者天国となったため、多くの人がこの円形公園を訪れていました。池の中をのぞき込んだり、撮影をしたりと普段気軽に立ち入れない場所を珍しそうに見て回っている方が多かったです。もちろん、私もその一人です。
これは別のイベントの日に、円形公園から見た旧駅舎の様子です。フォトスポットしても人気になりそうですね。
2021年10月に旧国立駅舎で開催されたパネル展「円形公園はじまり物語 近くて遠い円形公園って何だ?」の展示の様子です。とても興味深い内容でしたが、この時の展示資料をきっかけに、1冊の冊子が発行されました。
貴重な写真と記録がまとめられた冊子「円形公園はじまり物語」(300円)は、旧国立駅舎まち案内所、くにたち郷土文化館で販売しています。国立のまちづくりにかかわった人たちの想いやロマンが貴重な資料とともに解き明かされ、未来への期待が感じられる1冊です。今後、工事が始まる国立駅南口広場。令和にどう変化していくのか、楽しみにしています。