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【橋本市(高野山エリア)】生産者しか食べられない幻の料理「ししとう葉の佃煮」はご飯にぴったり!

田中寛人地域のあしもとマイスター(橋本/高野/かつらぎ/九度山)

筆者はスーパーで買える食材は既に見飽きてしまったので、直売所に出品されるマイナーな野菜をチェックしたり、自分で野山で食べられる山野草を採集しています。

そんな中で、気になっていたのが「ししとう葉の佃煮」という料理。

ししとうの葉っぱ。枝ごと頂きました
ししとうの葉っぱ。枝ごと頂きました

ししとうはたまにアタリを引くと辛いので葉っぱも辛いのかな?とか、ペラペラな葉っぱの佃煮なんて食感あるのかな?という疑問と好奇心が湧き上がる中、食べたくても一般的なスーパーではししとうの葉っぱなんて売られていません。

そこで、お世話になっている方がししとうを栽培されていたので、収穫最盛期を過ぎた今、葉っぱを頂いてきて作ってみました。

材量(あくまで当地のおばあちゃんから教わった作り方なので、非常におおざっぱです)

・ししとうの葉っぱ 大量(加熱したら体積かなり縮みます)

・ちりめんじゃこ 適量

・ちくわ 適量

 (2回目調理した際はちくわを買い忘れて、合挽ミンチで代用)

・醤油 適量

・みりん 適量

・日本酒 適量 

作り方

  1. 枝からもいで、ししとう葉だけにする
  2. 葉を湯がいて水にさらしてアク抜きしたら、絞って水気を切る
  3. 残りの食材や調味料を使って佃煮の味付けで炒める
葉っぱだけを外すのは、ちょっとだけ大変なので、さぼって軸ごと今回料理してみたら、やっぱり口当たり悪うございました・・・
葉っぱだけを外すのは、ちょっとだけ大変なので、さぼって軸ごと今回料理してみたら、やっぱり口当たり悪うございました・・・

試作1回目
試作1回目

試作2回目(ちくわを買い忘れて、合挽ミンチで代用)
試作2回目(ちくわを買い忘れて、合挽ミンチで代用)

感想

・適当に作っても美味しい。

・葉っぱだけだと食感が柔らかすぎるかもしれないところを、ちくわやちりめんじゃこが変化をもたらしてくれる。

・佃煮の味付けなので、味は佃煮!。御飯のお供にぴったり。

※なお、今回の試作は、手抜きするために本来の葉っぱだけの部分だけでなく、軸もそのまま使っています。結果としてはやはり軸も丁寧に取り除いた方が良いです。

畑でししとうが収穫されたあとは、放置されていることが多い葉っぱ部分。

「もったいない食材」「実は市場に出回らないレア食材」として食べてみる価値はありました。田舎だからこその味を良ければお試しください。

作ってる農家のおばあちゃんは、こんなおいしい料理にもかかわらず、

「こんな粗末な料理を人様に見せるなんて」

と言われていましたが、美味しくて、捨てるところも使ったサステナブルで、家庭で作り続けてきたすばらしい料理だと思います。

なお、ネットで紹介されていた「ししとう葉の佃煮」関連の細かな作り方がちゃんと書かれているレシピも掲載しておきますので、興味のある方はそれも参考にしてみてください。

(各タイトルをクリックして頂ければ、それぞれのレシピページに飛びます)

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地域のあしもとマイスター(橋本/高野/かつらぎ/九度山)

和歌山県高野町在住。現場のフィールドワークを通してその土地ならではの地域資源を掘り起こし、地域づくりにつながる高付加価値商品開発や体験プログラムの企画造成支援や実践を行っています。そのスキルも活かして皆さまのまだ見ぬ和歌山県をお届けしていきたいと思っています。民俗学と発酵と和の薬草と昆虫食と染色のイベントもしています。社会教育士 (橋本市/高野町/かつらぎ町/九度山町 担当)

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