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恵みをもたらす台風になるか?台風3号北上中

森朗気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

台風3号がフィリピンの東海上を北上中で、水曜日から木曜日にかけて沖縄の先島諸島に接近しそうだ。もし予報円の中心を通れば、八重山、宮古が台風の危険半円に入ることになる。また、東寄りの進路を取れば沖縄本島も暴風域に入るおそれがあり、警戒が必要だ。

画像提供:ウェザーマップ
画像提供:ウェザーマップ

その沖縄は、記録的な暑さに見舞われている。周囲を海に囲まれ、滅多に35度を超えることがない那覇では、7月20日までに35度以上の猛暑日を7日観測。7月19日には観測史上最高となる36.0度を観測した。

一方、石垣島では7月18日と19日、2日連続で最低気温が30度を下回らないという異常な暑さになっている。

この異常な暑さの原因のひとつに、沖縄近海の海面水温の高さが考えられる。沖縄近海の海面水温は平年よりも2度以上高い31〜32度となっていて、海風が吹いても気温が下がりにくくなっている。

台風3号による雨、そして強い風で沖縄近海の海水が撹拌されれば、沖縄の気温も落ち着いてくることが期待できる。なんとか災害が起きない程度の風雨で済んでほしいものだ。

そして、台風が発達すれば、上空の太平洋高気圧が勢力が強まることがある。東日本、西日本ではますます暑さが厳しくなるだろう。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

1959年生まれ。1995年に気象予報士の資格を取得、株式会社ウェザーマップに入社。TBS テレビ気象キャスターなど。湘南と沖縄(八重山)とブラジル音楽が好き。

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