新たな台風発生へ。台風11号は極端な暴風のおそれも。
台風11号の南にあって、台風11号を沖縄近海に誘導している熱帯低気圧が、今後発達して、台風になるおそれが出てきた。
今後お互いに干渉して、ますます複雑な動きをするかもしれない。
今後24時間先までの進路予想を見てみると、台風11号は西に進み、熱帯低気圧は北上する予想だ。お互いの周囲を回るような動きになる。いわゆる「藤原の効果」だ。
その結果、台風11号は沖縄の南海上へ進み、その間に熱帯低気圧は沖縄本島方向へ進む予想になっている。台風11号が襲来する前に、熱帯低気圧あるいは熱帯低気圧から変わる台風の影響で天気が荒れてくるおそれがある。早めの備えが必要だ。
一方、台風11号は、中心気圧は935hPa、最大風速50m/sで、非常に強い勢力となっているが、風速15m/s以上の強風域の半径は、北東側が220km、南西側が165kmと決して広くない。今は使われていないが、昔の階級に当てはめると「ごく小さい」台風ということになる。しかし、あなどってはいけない。大きさが小さく、中心気圧が低い台風は、周辺部と台風の中心との距離が短く、中心に向かって急激に気圧が低下しているため、同じ中心気圧の大きい台風と比べて、風が強くなる。また、接近すると、急激に風が強まるため、非常に危険だ。
台風11号は、今後中心気圧が920hPaまで下がって、猛烈な強さまで発達する見込みだ。しかし、大きさの予想は出ていない。場合によっては、熱帯低気圧の影響で荒れた後、一旦小康状態になってから、不意打ち的に台風11号が襲来するかもしれない。面倒なことになってきた。