同日開催のK-1、パンクラス、修斗、全部行けなかった人でも全部見られる?
本日6月30日(日)は格闘技ファンにとって非常に悩ましい1日ではないか。東京・両国国技館ではK-1の大一番『K-1 WORLD GP 2019 JAPAN』で8名参加のK-1スーパー・バンタム級世界最強決定トーナメントが行われている。
また同じ都内の新木場 スタジオコーストでは、総合格闘技(MMA)の老舗団体パンクラスが『skyticket presents PANCRASE306 sponsored by ONE championship』を開催。さらに、西に下れば大阪では同じく老舗MMA団体の修斗がプロ公式戦『SHOOTO 30th ANNIVERSARY TOUR 第5戦 in OSAKA Supported by ONE Championship』を開催中だ。
どれにしよう、どこにしようと迷い、当日決めよう、でも当日券で入れるかなと不安になり、結局「お天気もあれだし」と会場観戦をあきらめる…そんな人もひょっとしたらいるかもしれない。
だが、会場観戦の醍醐味は味わえなくなったとしても、観戦そのものをあきらめる必要はない。一昔前とは観戦スタイルが様変わりし、さまざまなメディアで格闘技が、リアルタイムで楽しめるからだ。
たとえば現王者・武居由樹もエントリーするスーパー・バンタム級トーナメントや最強ムエタイ戦士ゲーオ・フェアテックスのスーパー・ライト級王座初防衛戦など見所満載のK-1は、無料インターネットテレビ局『Abema(アベマ)TV』の「格闘」チャンネルでLIVE放送中。隣りの「格闘2」でも大会の裏側に密着する特番が組まれている。さらにCS放送『GAORA SPORTS(ガオラ)』でも生中継される。
パンクラスはアベマTVの「格闘3」で生中継のほか、有料のオンライン映像配信サービス『UFC FIGHTPASS』では英語放送を、さらに地上波地域テレビ局『TOKYO MX』でも時間帯により「MX1」「MX2」「エムキャス放送」とチャンネルや視聴方法をまたぎながら生中継される。
メインイベントのウェルター級暫定王者決定戦では、ハードパンチャー手塚裕之と高木健太による大打撃戦が予想されるほか、“超人”ミノワマンと石川英司のミドル級レジェンドマッチも注目だ。
修斗の初夏の風物詩、6月の大阪大会ではメインで王者TOMAが高野明を迎える、激闘必至の環太平洋フェザー級チャンピオンシップ、セミでは大阪といえばこの人、前田吉朗が内藤頌貴を迎えるフライ級世界上位ランカー対決が行われる。
今大会はスカパー!『FIGHTING TV サムライTV』で独占放送されるが(初回放送は7月9日)、修斗オフィシャルのツイッターで勝者の生インタビューが順次配信され、勝利直後の興奮が味わえる。
7月、8月も大会が重なる日がかなりある。以下、おもな日程をあげると
・7月15日(月・祝)=修斗後楽園ホール大会/パンクラス大阪大会/ INNOVATION(キックボクシング)新宿フェイス大会
・7月21日(日)=RISEエディオンアリーナ大阪大会/パンクラス新木場大会/シュートボクシング浅草花やしき大会/ K-1 KRUSH FIGHT後楽園ホール大会/ムエローク新宿フェイス大会
・8月18日(日)=KNOCK OUT大田区総合体育館大会、RIZIN名古屋大会
自宅にいながらに複数大会の観戦、あるいは格闘技会場にいながら別団体の注目試合をチェックするなど、メディアを使いなせば様々な楽しみ方ができる。ただ、見方を変えればメディアを使いこなせないとジャンルも開催場所も多様化、分散化された今の格闘技を追い切れないということか。