【子育てに失敗した!?】やり直したい・・と悩む親ができることとは?
幼児教育講師のTERUです。
日々の子育て本当にお疲れ様です!
皆さんは子育てをやり直したいと思ったことがありますか?
今回は私の元へご相談にこられた親御さんとのお話です。
お子さんとの関係がうまくいっていないとお悩みの方、教育や知育に偏りすぎてしまったかも!と後悔している方。ぜひご覧になっていただければと思います。
今日はというテーマでお話しします。
その親御さんは「子育てのやり直し。何から始めたら良いでしょうか」と、とても悲しい表情でご家庭での出来事を私にお話しくださいました。
幼児期からいわゆる英才教育をして頭の良い子を育てたい!という想いで色んな知育系のお教室に通い、家でも年齢以上のテキストを付きっきりで教える。そんな日々を送ってきたそうです。
そしてお子さんはできることがどんどんと増え、途中まではその様子に私の子育ては上手くいっている!と思って歩んでいたある日、年長さんになったお子さんが
「僕はできないとダメなんだ!僕はできないとダメなんだ!」そう癇癪を起こすように泣きながら何度も言ったそうです。
お子さんが少し落ち着いた時に話を聞いてみたら「僕は問題が解けないんだ。この問題が解けないと僕はダメなのにわからないの。問題が解けないとママは僕のことを嫌いになっちゃうんだ」そう教えてくれたそうです。
その言葉に、冗談ではなく目の前が真っ白になり『今までしてきたことが間違っていたのか。とんでもないことをしてしまった。』と、強い後悔をされたそうです。そして自分ではこれからどうしたら良いかわからず、私に相談をしたとのことでした。
【子育てに正解はない】
私はこのようなご相談をいただいたとき
「今までお子さんにしてきたこと全てがダメだったなんてことは絶対ありません」
と、強い想いでお伝えしています。
もちろんお子さんがそのような発言をするに至るまでには間違った関わり方もあったのだと思います。
ですが、きっとお子さんの勇気づけになったり嬉しかったことだったりあったと思いますし、これまで健康で生きてこられたことだって、親御さんが頑張って子育てされてきたからです。
だから全てがダメなんてことは絶対にありません。
【まずはここから始めてみましょう】
私はこのような状況のご家庭に4つのことをお伝えさせていただいています。
そんな普通のことでいいんですか?と言われますが、これほど大事なことはありません。
①目を見て笑顔で挨拶
子どもは親の笑顔に本当に安心感を覚えます。
しかもなにかをしたからとか、できたからという条件付きの笑顔ではなく、子どもが何をしなくても見せてくれる無条件の笑顔です。
②何も要求せずお子さんと過ごす時間を作ってあげる
今回のご家庭のように、英才教育に力を入れていた結果このようになってしまうご家庭の多くは、日頃から指示する言葉とか教育的な会話ばかりが飛び交っていることが多いです。そうなると子どもの心は落ち着くことができません。
お子さんの将来のためにそのような言葉を使うお気持ちはすごくわかるのですが、ぜひ何も要求せずに目の前のお子さんとの時間を楽しんでみてください。
それだけでお子さんが安心して自分の存在を肯定できる助けになったりするのです。
③体の触れ合いを大事にする
教育的関わりを多くしている親御さんの多くは、子どもの体に触れてなにかを伝えることよりも先に言葉で伝えようとする傾向があったりします。
幼児〜小学校低学年くらいであれば特に、抱きしめたり、頭を撫でてあげたり、抱っこしたりしてあげてください。
大きくなってきても、ハイタッチをしたり、肩に触れて応援してるよ!などと伝えたり、時には抱きしめてもいいと思います。
そのように体と体が触れ合う関わりも子どもが自分の存在をそのまま肯定していけるようになる安心材料となります。
④感情的関わりを大切にする
もし日頃の会話の中で指示や何かを教える言葉ばかりが飛び交っているのであれば、感情的な会話を増やしていくのも大切です。
「おはよう!とっても気持ちがいい朝だね!」
一緒に遊んでいる時などは「楽しいね!」と伝えたり、他にも「嬉しいね!」「大好きだよ」「〇〇くんのことが大切だよ」と心や気持ちを表現する言葉を使っていくことで、今までとは子どもへ伝わるものがグッと変わり、子どもは自分の存在を肯定していけるようになっていきます。
ご相談者の方に日頃どのような関わり方をしているかとお伺いすると、ご家庭での挨拶などはちゃんとされているそうです。
ですが、子どもを自立させたいからという理由で
- 「おはよう、まず何するのかな?」
- 「いただきます!お食事の時はどんな姿勢で食べるんだっけ?」
- 「おやすみ!明日の準備はした?」
などと挨拶とセットでやらなくてはいけないことの確認などをしょっちゅうしていたそうです。
そして、子どものためにと少しでも時間ができればフラッシュカードをやったり、プリントをやったりパズルをやったり、幼児教室や他の習い事も詰め詰めのタイムスケジュール。
そんな生活を小さい頃から長く続けてきたとのことで、本当に必死にこれまで頑張ってきたのがよくわかります。
【気づけた時がスタートライン】
私は思います。
今「お子さんから気持ちが聞けてよかった」と。
なかには親の想いに答えようと、自分の本当の気持ちや不安な気持ちを押し殺してずっと頑張り続けてしまう子もいます。
そして大人になって自分は何がやりたいかわからない。そんな状態になってしまい、そしてそんな状態になったのは親のせいだと恨みの感情を持ってしまう人もいます。
そうなる前に気づけてよかった。
その方は「もう手遅れでしょうか・・・」と私に言いましたが「手遅れなんてことは絶対にありません。今からがスタートです!」そう私は自信を持って言えます。
これまでのことはもう変えることはできませんが、これからは新たな関わり方にいくらでも変えていくことができますし、その1つ1つがちゃんとお子さんに良い影響と安心を与えてくれます。
どんなタイミングからでもです。
そして心が通えば、そこからいくらでも親子ともに変わっていけるのです。
いかがでしたでしょうか?
皆さんの子育てを応援しています!
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