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VAIOがWindowsスマホを発表

石川温ケータイ/スマホジャーナリスト
アルミ素材にVAIOロゴを刻印している
高級感のあるデザインが魅力のVAIO Phone Biz
高級感のあるデザインが魅力のVAIO Phone Biz

VAIOは、Windwos 10 Mobileを搭載したスマートフォン「VAIO Phone Biz」を発表した。価格は5万円台を想定し、発売時期は4月を予定している。

VAIOは昨年もAndroidを採用した「VAIO Phone」をMVNO大手の日本通信と共に発売したが、アジアで流通しているミドルクラスのスマホにVAIOのロゴを貼り付けただけの製品だったために、ネットで大きく炎上したことがある。

今回のVAIO Phone Bizは、VAIO自身がデザインを施し、品質管理も長野県安曇野にあるVAIOの製造拠点で最終的なチェックを行うなど、「真のVAIO Phone」といっていいほどのクオリティに仕上がっているのが特徴だ。

本体はアルミ合金を削り出し、レーザーエッジング加工により、VAIOのロゴが彫り込まれている。高級感があり、高耐久性を実現したボディ構造となっている。

画面サイズは、5.5インチ、フルHDの解像度となる。SIMフリーとして販売され、NTTドコモとソフトバンクのSIMカードが利用可能だ(microSIMカード)。NTTドコモであれば、キャリアアグリゲーションにも対応する。

チップセットにはクアルコム社製「Snapdragon617」を搭載。これにより、外部モニターとキーボード、さらにマウスを無線でつなげて、Windowsパソコンのように使う「Continuum」にも対応する。使えるアプリはワード、エクセル、パワーポイント、メール、ブラウザ、フェイスブックなどだ。

例えば、 スマホ本体とキーボード、マウスと、テレビと接続する機器があれば、出張先のテレビにつないで、パソコン仕事をするといったことも不可能ではない。マイクロソフトのWindowsやofficeなどの連携に優れるので、スマホでもそれなりの仕事ができるようになるはずだ。

VAIOとしては、本格的な仕事をするのであれば、ノートパソコン、軽めの仕事であれば、スマホという使い分けを提案していきたいようだ。

ちなみに、VAIO Phone BizはSIMフリーとして販売されるので、格安SIMと組み合わせて利用できる。また、法人向けにはNTTドコモが一部、販売を担当するという。

これまでスマホ市場には「iPhoneかAndroid」という二択しかなかったが、VAIO Phone Bizが登場したことで、Winows 10 Mobileも盛り上がりを見せていきそうだ。

外部モニターやマウス、キーボードを接続するとパソコンのように使える。
外部モニターやマウス、キーボードを接続するとパソコンのように使える。
ケータイ/スマホジャーナリスト

日経ホーム出版社(現日経BP社)に入社後、日経TRENDY編集記者としてケータイ業界などを取材し、2003年に独立。現在は国内キャリアやメーカーだけでなく、グーグルやアップル、海外メーカーなども取材する。日経新聞電子版にて「モバイルの達人」を連載中。ニコニコチャンネルでメルマガ「スマホ業界新聞」を配信。近著に『これからの5Gビジネス』(エムディーエムコーポレーション刊)がある。

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