【大阪市】4月1日「阪急電鉄の運賃値上げ」は「駅のバリアフリー対応」の為だった! 十三駅から見てみた
淀川区を走る阪急電鉄の運賃が2023年4月1日から値上がりします。阪急電車の十三駅にも新料金のポスターが貼りだされていました。
値上げ、値上げで頭の痛い毎日ですね。ただ、調べてみて今回の値上げは、駅のバリアフリー化のためとわかりました。
国土交通省のホームページにもあるように2021年12月「鉄道駅バリアフリー料金制度」という名前の新たな制度が出来ています。これは、転落防止のためのホームドアやエレベーターの設置を行う場合には、国の審査や認可を受けずに届け出を行うだけで、関連する費用を運賃に上乗せすることができるという内容の制度。
阪急電鉄のホームページにも、今回の値上げは、この制度を利用したもので、値上げの対象は、神戸高速線を除くすべての路線で「1回の乗車につき10円」「通勤定期では6か月で2000円程度」の値上げが実施されると(※通学定期は対象外)と説明されていました。
こちらは、2023年3月現在の十三駅の券売機の上の普通運賃表です。十三駅始点の料金ですが、区間がどのように設定されているのかの参考になるのではないかと思います。
この料金に2023年4月1日から+10円が加算されます。
今回の値上げによって、阪急電鉄では年間36億円余り、阪神電車では年間13億円余りの増収を見込んでいて、この資金を活用して、すべての駅にホームドアやエレベーターなどを設置することにしています。
同じく券売機の横の2023年3月現在の「点字・ひらがな運賃表」。この価格に2023年4月1日から+10円となります。
今回のポスターや、料金表は阪急電車十三駅東口に掲示されていたものです。ご参考になればと思います。すべての駅に転落防止のホームドアやエレベーターが設置されれば、利用者としてはとても安心できることだと思います。
10円の料金収受期間は 2023年度~2035年度 (2036年度以降も継続予定)。
料金設定区間 阪急線全線(神戸高速線を除く)◎小児は鉄道駅バリアフリー料金加算後の大人の半額とのことです。定期の値上げについては阪急電鉄のプレスリリースをご覧ください。
毎日「値上げ」という言葉を聞かない日が有りません。けれども今回の運賃値上げによる利用者負担で、一日も早く全駅バリアフリーが実現することを心から願いたいと思います。
阪急電車十三駅
大阪府大阪市淀川区十三東2-12-1