【京都市中京区】新選組ゆかりの地で母の夢叶えたパティシエが作る愛あるお菓子屋さんのカヌレがめちゃ美味
新選組の屯所跡なども多い壬生にある閑静な住宅街の一角にあるお菓子屋さん「あいのかほり」が評判を呼んでいます。週3から4回ほどの営業ですが、2024年10月2日も営業されていました。
以前は店主の曽祖父が創設し、祖父の製木工場だったという天井の高い開放感あふれる店内に入ると見た目も鮮やかな少し小振りの可愛いお菓子が並んでいます。一番人気だというカヌレと水出しアイスコーヒーフロートを食べてみました。毎朝手作りで焼いているというこのカヌレが初めての食感で美味過ぎました。
ほどよいパリッと感の表面を突き破ると出てくるモチモチッとした生地。午前中に完売する日も少なくない人気の逸品です。京都嵐山で人気のバニラビーンズ専門店楓や(外部リンク)のタヒチ産のバニラビーンズを贅沢に使用し、焦がしバターとラム酒を加えてリッチな味わいに仕上がっています。季節によってはショコラカヌレも登場するようです。
なんと! フィナンシェに挟まれたバタークリームやラム酒漬けのレーズンの「フィナンシェバターサンド」もあります。これ「絶対美味い奴」ですよね。明らかに良質のレモンの香りがふわっと広がる「レモンケーキ」も美味しい。マフィンやオーダーメイドもできるアイシングクッキーや旬のカボチャで作るパンプキンパイなども評判です。
オーナーパティシエの愛純 azumiさんは、大手前製菓専門学校を卒業し、京都の大手洋菓子店や大手アパレルブランドカフェなどで正社員としてパティシエ修行。カナダのトロントにあるヴィーガンレストランでパティシエとして働きました。フリーランスパティシエとして「La fillette-ラフィエット」で活動もされています。
愛純 azumiさんがパティシエを目指すようになったきっかけは母の香江さんだそう。料理やお菓子作りが上手いと一緒に物心ついたときにはお菓子作りをしていたのだとか。小学校高学年の頃、普段の何気ない会話の中で、香江さんが学生の頃、両親を病気で亡くし、一人で生きていく為にカフェをひらく夢を諦めたことを知ったのだそう。
その時に「じゃあ、私がお店つくるから一緒にやろう。」と伝えてパティシエになることを決意したのだといいます。1年前、母の香江さんと一緒に夢は叶いました。母と娘の一字ずつを取って、店名も「あいのかほり」に。時折、母娘で店に立つ姿に深い愛情を感じます。
そんな愛のあるお菓子屋さんに癒されに出かけてみてはいかがでしょうか!
「あいのかほり」(外部リンク)京都市中京区壬生松原町1ー21 営業日等はインスタグラムから。