KDDI「povo」が基本料金ゼロ円の新料金プランを発表
KDDIは今年3月にスタートした新料金プラン「povo」で早くも値下げを行う。
2021年9月13日に発表した「povo2.0」では、これまで20GBで2728円だった基本料金を撤廃。基本料金は0円とし、自分に必要な容量や期間などを自由にその都度、選択できる仕組みにした。
povoでは、自分に必要なオプションを「トッピング」という言い方にしているが、今回、用意される「トッピング」は全部で10種類となる。
例えば、データ容量が60GBで90日間の有効期限があり、6490円というトッピングは、1ヶ月に換算すると20GB使えて2163円ということになる。これは20GB使えて2178円という楽天モバイルよりもわずかながら安くなる計算だ。
また、データ容量180日間で150GB使えるトッピングの場合、金額としては1万2980円となるが、1ヶ月換算すると同じく2163円で25GB使えることになる。
つまり、長い期間のトッピングをつけた方が、1ヶ月あたりの負担額は一緒だが、使えるデータ容量が増えて、お得になるというわけだ。
もちろん、あまり使わない人向けのトッピングも用意されている。
例えば、3GBであれば990円という設定もあり、こちらはソフトバンク系LINEMOを意識した金額となっている。また、1日だけデータ通信が使えるトッピングや、7日間、DAZNが見放題でデータ容量も無制限となる760円のトッピングも用意される。DAZNのトッピングは、プロ野球日本シリーズやサッカーの日本代表戦など「短期間だけDAZNで見たい」という需要をとられたものだ。
また、新しいpovoでは「ギガ活」というサービスも開始される。
ローソンや飲食店などで買い物や食事をすると、データ容量がもらえるというものだ。まるでポイントのようにデータ容量を貯め、スマホの通信に利用できてしまうのだ。
KDDIでは、昨年、シンガポールにあり、オンライン型携帯電話事業を手がけるCircles Asia社と提携。デジタルネイティブ向けのサービス開発を続けてきた。3月に開始したpovoは、NTTドコモ「ahamo」の後追いに過ぎなかったが、今回、発表したプランは「基本料金ゼロ円」という楽天モバイルを意識しつつ、ほかにはない画期的なプランで大幅値下げを実現したものといえそうだ。