赤ちゃんが亡くなる悲しい事故を防ぐために、これだけは守ってほしいこと 〜窒息予防編②〜
乳幼児睡眠コンサルタントのねんねママです。
前回の記事に引き続き、赤ちゃんの死亡事故を防ぐために知っておいてほしいことをお届けしていきます。
今回は「窒息予防編②」となります。次回以降は「窒息予防編③」「乳幼児突然死症候群編」をお届けしていきますので、よかったらフォローして記事をチェックしてください。
消費者庁の発表によると、平成 22 年から平成 26 年までの5年間で、0歳児の就寝時の窒息死事故は160 件確認されているのですが、不慮の事故死のうち、8割が睡眠時の窒息となっています。
その中で3番目と4番目に多いのが「ベッドと壁の隙間などに挟まれる 13件」「ベッドからの転落に起因する窒息 7件」の2つ。
こちらの対策について解説していきます。
ベッドと壁の隙間などに挟まれる/ベッドからの転落に起因する窒息
これらの事例は日本小児科学会のInjury Alert(傷害速報)というところに事故事例として掲載があります。
まず1つめの例としては、ベッドガードに挟まってしまった事例について(状況の詳細や再現画像はこちらから見られます)。
大人のベッドに子供を寝かせる際に転落を防止するためにつけている方も多いベッドガード。それを使っていたご家庭のお子さんがママを探してころんと寝返りして、マットレスとベッドガードの隙間に転落して挟まってしまいました。
2分程度で親が発見したそうですが、顔面にはチアノーゼが出て、ぐったりとした様子だったそう。すぐに救急車で運ばれて、こちらのお子さんは幸い命に別状はなかったそうです。
また、類似の件としてはこのような事例もあります(状況の詳細や再現画像はこちらから見られます)。
おばあちゃんのおうちに赤ちゃんを預けてママは外出していた時のこと。
その間、大人のベッドに赤ちゃんを置き、落ちると危ないからと思ったからでしょうか、ベッドと壁の間にはクッションを詰めていたそうです。
赤ちゃんはこのクッションの中に埋もれて呼吸ができなくなり、病院に搬送されましたが亡くなってしまいました。
もう、いろんな方の気持ちを思うと…本当になんと言っていいかわからない事故なのですが…ここから私たちが学ぶことは、預ける時の預け先の安全な環境確保も大切ということです。
決して、預けて出かけたことが悪いことだとは思いません。そういう時間は必要です!
ただ、預け先の安全確保、これも大事だと心に打ち付けられる事例です。
こういったように、良かれと思って転落防止用のガードをつけたり、隙間にクッションや毛布を詰めて埋めていたりすることが原因となって、事故が起こるケースがあることをぜひ知っておいてください。
<対策>
・赤ちゃんから目を離して大人のベッドに寝かせない(転落防止しても大人のベッドで寝かせるのはNG)
・ベビーベッド、または布団に寝かせること
・一時的に預けるだけの場合も、ソファや大人のベッドではなく布団に寝かせること(犬などペットがいる場合はベビーベッドをレンタルしてしまうなどの対策も必要)
今更ベビーベッド…むりむり!と思うかもしれませんが、6歳ごろまで長く使えるタイプのベビーベッドも販売されています。
どうかどうか、「やっぱり私がかたときも目を離さずについてないと!」と受け取らないでください。安全性さえ確保できれば、他の人の力を借りることはママが生き延びるために必要です。親の心の健康を保つためにも頼れる人やサービスに、ぜひ頼ってください。
次回以降は「窒息予防編③」「乳幼児突然死症候群編」をお届けしていきますので、よかったらフォローして記事をチェックしてください。