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【天理市】いま話題の富雄丸山古墳から出土した本物の三角縁神獣鏡が見れる!見応えたっぷり「天理参考館」

きんぎょ地域情報発信ライター(大和郡山市・天理市)

近頃、驚異的な円安で海外旅行も夢のまた夢となりつつあります。地元にいながらちょっぴりレアな海外旅行気分を味わえる場所をご紹介します。世界の生活文化と考古美術を展示している博物館「天理大学附属天理参考館」天理教を海外に広めるために、諸外国の生活文化や歴史などの知識を深めようと創設されました。

インパクトのある立派な建物
インパクトのある立派な建物

音声ガイドの貸し出しがあります

館内の展示コーナーや展示物を案内する音声ガイドが無料で借りれます。イヤホンは110円で購入してください。

イヤホンは買い取りです
イヤホンは買い取りです

入館してまず目についたのが巨大な石頭像!

今から3000年ほど前のメキシコのオルメカ文明が栄えていた頃に作られた石頭像。モデルは当時の支配者、スポーツ選手といわれています。

「世界の生活文化」の展示

アイヌの人々の手技

魔除けの意味があるともいわれるアイヌ文様が描かれた着物。独特で迫力があり、自然と共に生きるアイヌの人々の生命力を感じます。

台湾の糸あやつり人形

人形と言うにはリアルでちょっと怖い。

中国のお店の「看板」

現在は文字でお店の名前が記されていますが、かつてはお店の軒先に何を売っているかひと目でわかる物が吊るされていました。弦楽器が吊るされ、楽器屋さんとわかりますね。

バリ舞踏の仮面と神の鳥にまたがる神様

まるで日本の獅子舞みたい!
まるで日本の獅子舞みたい!

バリ島の仮面舞踏劇に登場する仮面・魔女「チャロナラン」こっけいにあっかんべーをしているベロに装飾が施されています。邪悪な力を追い払うために、呪文が書かれているものもあります。お隣の神様「ヴィシュヌ」は神の鳥「ガルーダ」にまたがり、魚やライオンなど10の姿に変身できます。

衝撃的だった羊の皮を利用して作られたイカダ!

チベットでは羊の頭と四肢を切り取った胴体を利用してイカダを作り、川を渡ります。

上手く撮れてなくてすいません
上手く撮れてなくてすいません

羊の肉を食べ、羊毛は衣服に、皮もイカダに利用し、命を無駄なくいただくチベットの人々の暮らしぶりがうかがえます。

インドの神様・ガネーシャ

日本でもよく知られているゾウの頭に人間の体、腕が4本のユニークな神様。神様なんだけど、見ているとぷっと笑いがこみ上げてきます。

インドの巨大な影絵人形

等身大に近い大型の人形は、なめしたヤギの皮が使われています。染料で染めた薄い皮革は光を当てると人形の色彩が白い幕面に鮮やかに映し出されます。

メキシコ・グアテマラの鮮やかな民族衣装

カラフルで凝ったデザインの民族衣装。

母から娘へ受け継がれる技術。幼少期から手作業で織物を作り、商品化されるそうです。

パプアニューギニアの精霊たちの森

思わず声をあげそうになった暗闇にたたずむ不気味な精霊たち。まるでお化け屋敷のようです。ひとつひとつ手作りで大きいものがあり迫力があります。

世界の考古美術

天理市の布留遺跡から出土した埴輪

参考館周辺の古墳時代に古代豪族物部氏が暮らした集落跡「布留遺跡」発掘調査で旧石器時代や縄文時代、古代から中世の多くの遺構や遺物も見つかりました。

ユニークな土偶

エジプトのスフィンクス

本物です!富雄丸山古墳より出土した三角縁神獣鏡

長さ2.3mの「蛇行剣」や盾の形をした「盾形銅鏡」など驚きの発見が続く、今話題の富雄丸山古墳。そこから出土した三角縁神獣鏡の実物がひっそりと展示されています。空いていたので、じっくりと見ることができました。細かい立体的な文様が、当時の技術の高さを物語っています。

天理参考館では常設展の他にもイベントが開催されています

月ごとにマンデートークやコンサートなどのさまざまなイベントが開催されます。詳細は天理大学附属参考館公式ページよりご確認ください。

6月8日(土)には、エントランスホールで12:10〜12:50に天理中学校弦楽部と天理高等学校弦楽部による「参考館メロディユーコンサート」が開催されます。

コンサート会場となるエントランスホール
コンサート会場となるエントランスホール

7月10日(水)〜9月9日(月)の期間、企画展「布留遺跡の歴史・物部氏より前から後まで」が開催されます。地元の遺跡を深く知る良い機会になりますね。

ここで紹介できたのは一部で、展示物も多く予想以上に見応えたっぷりの「天理大学附属天理参考館」音声ガイドを聞きながらゆっくり回って全部見終わるまで2時間かかりました。特に、世界の生活文化のレアな展示物を現地からこれだけたくさん集めてこられたことに脱帽です。ぜひ、実物をこの目で見てください!音声ガイドがあって興味がある展示物をより深く学ぶことができます。子供さんでもわかりやすい解説があり、少し早いですが夏休みの自由研究の題材にも良いのでは?

これから梅雨に入って外に出かける機会が少なくなるこの季節。「天理大学附属天理参考館」でショート・トリップはいかがでしょうか?

天理大学附属 天理参考館
住所:天理市守目堂町250番地
TEL:0743-63-8414
FAX : 0743-63-7721
開館時間:午前9時30分〜午後4時30分(入館は午後4時まで)
休館日:火曜日(休日の場合は休日後の最も近い平日。ただし、毎月25日・26日、1月5日〜1月7日、4月17日〜19日、7月26日〜8月2日は開館)
    創立記念日(4月28日)
    夏季休館(8月13日〜17日)
    年末年始(12月27日〜1月4日)
入館料:大人500円、団体(20名以上)400円
    小・中・高生300円(学校単位の団体は無料、要事前申込)
    障がい者とその介護者各1名は無料(障がい者手帳をご提示ください)
アクセス:(電車)JR桜井線・近鉄天理線天理駅下車南東へ徒歩約20分
     (車)名阪国道天理東インターより南へ約3km
駐車場:有り ※期間により駐車への入場・駐車が規制される場合があります。
※団体見学は事前にご連絡願います。
天理大学附属 天理参考館公式ページ 

地域情報発信ライター(大和郡山市・天理市)

旅が大好き!アウトドアが大好き!美味しいもん大好き!のきんぎょです。金魚のまち「大和郡山」と歴史のまち「天理」の「よし、明日行ってみよ!」と楽しめる情報をお届けします。よろしくお願いします。

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