天理本通り商店街にある『カフェ daisy』

商店街側は全面ガラス張りで、外から見て気軽にふらっと入ってみたくなる明るい雰囲気のお店です。『カフェ daisy』は継続支援事業所から誕生し、様々な障がいを抱える方の就労を支援しています。コンセプトは年齢、性別、障がいの有無問わず、「自分らしく笑顔になれる場所」「その笑顔で明日に希望を持てる場所に」ママさんパティシエの指導のもと、障がいを持つ利用者の仲間と保存料・防腐剤不使用の焼き菓子とケーキなどを製造販売しています。本格的に商品を作るのはパティシエですが、利用者さんはバターや小麦粉の計量、クッキーの型抜きや梱包作業などに携わっています。

木の温もりあふれるほっとひと息つける『カフェ daisy』店内

商店街側のガラス張りの扉やショーケースの設置など、現在のお店のレイアウトになるまで試行錯誤を繰り返したどり着いた居心地の良い空間です。

「大和ルージュを使った焼き菓子」が「天理ブランド認定品」に！

天理市内にある、株式会社大和農園で開発された赤いスイートコーン「大和ルージュ」を使った焼き菓子が『カフェ daisy』とコラボして誕生しました。農産物を使用した防腐剤や保存料をいっさい使わない赤ちゃんでも安心して食べられるおやつが「天理ブランド認定品」となりました！

『カフェ daisy』管理者の平塚さんは、「農福(福祉)事業が誇りを持ってブランド商品を作り出す力を発揮できた。これからも自信を持ってブランド力を付けて取り組んでいきたい。」とのお話でした。

「大和ルージュギフトセット」税抜３９００円

地元・天理市から生まれた「大和ルージュを使った焼き菓子」を、いつもと一味違った年末年始の贈り物や帰省土産にいかがでしょうか？

優しさと思いやりの「みらいチケット」を設置

橿原市の「げんきカレー」さんが発案した「みらいチケット」を店内に置いています。

「みらいチケット」とは、橿原市の「げんきカレーさん」に来店した子供さんが、家庭の事情などでカレーを食べるお金が足りないのを横で見ていたお客さんが、「よし、わしが足りない分出したるで！」とご馳走してくれたのがきっかけでした。安かったカレー代金のお釣りを寄付したいとの声も上がっていて、チケットを作って子どもたちにカレーをご馳走してあげるという取り組みになったそうです。少々、趣旨はズレるかもしれませんが、『カフェ daisy』も「みらいチケット」を置き、どなたでも利用できる仕組みにしました。

「誰でも使用できるとのことですが、支払いに困っていない方が使用されることはないのですか？」とお聞きしたところ、今回ちょっとお金が足りないから使うね！という方も、必ずと言ってもいいほど、次に来店した時に「みらいチケット」を購入してボードに貼り付けて帰るそうです。他にも、「みらいチケット」を使用した小学生のお母さんが後から慌てて「みらいチケット」を購入しに来られました。お小遣いを渡していたのに、「みらいチケット」で飲食をし、能登半島地震支援の募金箱に自分のお小遣いを入れていったという心温まるエピソードです。この「みらいチケット」を子ども食堂でイベントをする時に持って行くこともあるそうですよ！

『カフェ daisy』メニュー

事業所利用者さんが気軽に利用できるように値段設定が低めになっています。

優しいスイーツをいただきます！

小ぶりサイズなので、ちょこっと甘いものを食べたい方や、いろんなスイーツを楽しみたい方におすすめです！

季節のショートカップケーキ(４３０円)

見た目が可愛いカップケーキの中には、いちごのスライスとカスタードクリーム、甘酸っぱいジャムが入っています。ザクザクのクランブルの食感が柔らかなスポンジのアクセントになっています。

ほうじ茶プリン(２００円)

ほうじ茶の香ばしい香りが口の中に広がる優しい口溶けのプリン。お好みで黒蜜をかけてくれます。

クリスマスケーキの予約を受付中です！

苺をたっぷり使った苺タルトのクリスマスケーキは、５号サイズで２７５０円です。

ご希望の方は『カフェ daisy』(TEL:070-1811-0472)にお問い合わせください。

ほっと優しい気持ちになれる空間

カフェで就労されている利用者さんの接客が、終始とても丁寧でこちらが恐縮してしまうぐらいでした。

さまざまな優しい取り組みをされている『カフェ daisy』のこの空間にいるだけで、心が浄化されていくようで穏やかな気持ちになりました。

気忙しい年の瀬ですが、『カフェ daisy』で束の間のゆったりとしたひとときをお過ごしくださいね！