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存在自体がカメラ映えする男「高山善廣チャリティー写真展」開催

藤村幸代フリーライター
(C)長尾迪

12月12日(火)から17日(日)まで東京・世田谷のフォトスタジオで、フォトグラファー長尾迪(すすむ)氏主催による「MMA LEGEND Vol.2 高山善廣チャリティー写真展」が開催される。

高山は今年5月、試合中のアクシデントにより頸髄完全損傷の診断を受け、現在も懸命なリハビリを続けている。今回の写真展はそんな高山にエールを送るべく、長尾氏が企画したものだ。

「一人でも多くの人に見てほしくて、そして少しでも多くの募金や収益を高山選手に渡したいという思いだけで企画を立ち上げました。 私ができることはほんの小さなことですが、ファンの皆様の心に高山選手のことを脳裏に焼き付け、これからも高山選手のことを忘れないでほしい、そんな写真展になればと思います」

(C)長尾迪
(C)長尾迪

長尾氏はUFCやK-1のオフィシャル・フォトグラファーのキャリアをはじめ、総合格闘技の黎明期から躍進までを追った『格闘写真集 FIGHTS』(1998年・双葉社)を出版するなど、30年近くに渡り精力的に格闘技を撮影し続けている。

幾多の試合、選手をレンズ越しに見つめてきた長尾氏にとって、高山善廣は「存在自体、カメラ映えがする」選手だという。そんな長尾氏がもっとも印象に残る試合としてあげたのが、2002年6月「PRIDE.21」でのドン・フライ戦だ。

(C)長尾迪
(C)長尾迪

開始ゴング直後から互いにノーガードで殴り合った一戦は、“伝説的死闘”として今も格闘技ファンの口の端に上る。

「まさに男と男の真っ向勝負。不器用に生きている2人が、リングでも不器用に闘った。そういう試合でした。2人が殴り合うときの、骨がきしむような音をリングサイドで聞いた。あの音は、いまだに耳に残っています」

(C)長尾迪
(C)長尾迪

今回の写真展ではこのドン・フライ戦を含め、総合格闘技とプロレスを股にかけ活躍した高山のリングで躍動する姿が、40~50点の作品として展示される。

また、会期中にはオリジナルプリントの販売や、高山の試合写真で構成されたスライドショーの上映、高山と縁の深いレフェリーの和田良覚氏、プロレスラー垣原賢人のトークイベントなども行われ、収益や募金は高山の支援団体「TAKAYAMANIA」を通じて高山に寄付される。

誰よりカメラ映えのする男は、切り取られた一瞬の表情にさえ、見る者に「生きる」こと、「生き抜く」ことを強烈に訴えかけてくれる。

(C)長尾迪
(C)長尾迪

「MMA LEGEND Vol.2 高山善廣チャリティー写真展」

【期間】2017年12月12日(火)~12月17日(日)11時~18時

    *最終日17日は16時終了

【会場】スタジオf-1成城

     世田谷区成城1-2-7 メポIII 1階 

     (小田急線成城学園前駅・徒歩12分、東宝スタジオそば)

【入場料】500円(ワンドリンク、オリジナルグッズ付)

【主催】株式会社スタジオf-1成城

【共催】TAKAYAMANIA

     *写真展の収益、募金はTAKAYAMANIAを通じて高山選手へ寄付されます

【トークイベント】 

12月16日(土)15時~ 和田良覚 

12月17日(日)15時~ 垣原賢人 

*両日ともイベント開始30分前より受付開始(事前予約は電話かメールにて可能)。各回限定40名。40名を超える場合は立ち見。入場料+500円。

【問合せ】TEL 03-6337-7540(スタジオf-1成城・長尾)

フリーライター

神奈川ニュース映画協会、サムライTV、映像制作会社でディレクターを務め、2002年よりフリーライターに。格闘技、スポーツ、フィットネス、生き方などを取材・執筆。【著書】『ママダス!闘う娘と語る母』(情報センター出版局)、【構成】『私は居場所を見つけたい~ファイティングウーマン ライカの挑戦~』(新潮社)『負けないで!』(創出版)『走れ!助産師ボクサー』(NTT出版)『Smile!田中理恵自伝』『光と影 誰も知らない本当の武尊』『下剋上トレーナー』(以上、ベースボール・マガジン社)『へやトレ』(主婦の友社)他。横須賀市出身、三浦市在住。

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