有権者が直接「政策」議論ができる場を。竹中平蔵氏・岸博幸氏との「エグゼクティブランチ」の狙いとは
★4月9日は竹中平蔵氏、岸博幸氏をゲストに『エグゼクティブランチ』★
アベノミクスによる3本目の矢として注目される「国家戦略特区」が、いよいよこの月末に地域選定が行われる。「過去最高水準のベア回答」などと騒がれたこの年度末だが、年度をまたいで4月からは、タイミングを一にして消費税が8%に上がる。景気回復を実感している人がいる一方で、むしろそうでない人も多い。東京一極集中などと言われる中で、他の地域はどうなるのか。アベノミクスの本命と言われる「国家戦略特区」はどう機能し、さらに言えば、「私たちの生活にどう影響するのか」、と聞きたいことは、数多くあるのではないかと思う。
こうした絶好のタイミングで、NPO法人「万年野党」では、産業競争力会議や国家戦略特区諮問会議の民間議員として、アベノミクスの第三の矢や国家戦略特区にも深く関わっている竹中平蔵氏と、テレビでもお馴染みになってきた岸博幸氏をゲストに、少人数でテーブルを囲み、日本の展望を語る『エグゼクティブランチ』を開催する。
★幅広い有権者を巻き込んだ政策監視や議会監視をめざす★
NPO法人「万年野党」は、政府への政策提言や、政府の政策や国会の監視機能を果たすNPOだという事は、第1回目でも書かせてもらった。ただ、万年野党の取り組みは、単純に、エコノミストや政策専門家などプロが、問題解決のための政策提言や評価する事での監視をすればいいというものではない。
例えば、国会議員の監視についても、政策のプロの視点から見て、国会議員の評価をする事は簡単だが、同時に、有権者自身が、国会議員を評価する仕組みにしていく事が重要であると考え、より幅広い層の有権者に興味と関心を持ってもらいながら、一方で、「テレビに出ているから一流」という誤った価値観ではなく、「本質的な議員活動、議会活動を行っている議員は誰か」という事が、見えてくる仕組みを創っていく事を意識している。
政策の監視や政策提言についても、現状のマスコミの報道を見ていても、政治を取り巻く報道の多くは「政局」であり、なかなか政策についての論点が報道される事はない。自分達の実生活と政策とを結びつける機会もほとんどなければ、こうした政策を考えている人と議論する機会などと言えば、さらに皆無と言える。こうした中で、この国にとって最も重要な課題の一つである経済に関して、「アベノミクス」の現状や今後、とくに旬のテーマである「国家戦略特区」についてなど、その第一人者たちに質問し、直に意見交換を持てるようにしてみようというのが、今回の企画である。
できるだけ、直接的な対話ができるようにと、参加者はゲストも含めて10名程度とし、少人数で、実体験や身近な話を踏まえながら、様々な意見交換が行えればと思っている。経営者であれば、その経営の参考に今後の経済の行く末を聞くもよし、政策に自信のある方が自らの政策論を語るもよし、普段テレビで見ている著名人に物申したいというのでも結構だ。こうしたコンセプトから、希望するすべての方に参加していただく事はできないが、多くのみなさんに取って、またとないチャンスではないか思う。
★日本有数のエコノミストや政策専門家と「政策」の本質を語る場に★
多くの方に取って、「政策」というのは、なかなかハードルの高い、普段接する機会の少ないものだと思われているのではないかと思う。経営者などの方でも、実際に政策をつくっている人に会った事があるという方は少ない。
しかし一方で、こうした政策と、国民のみなさん一人ひとりの生活とは切っても切れない関係にある。
身近な給料についても、「給料が上がったなどと言われているのは大手だけ、我々中小まではなかなかそううまくはいかない」などという声をよく耳にする。消費税増税を間近に控えて、これで税金が増えたらどうなるのかという人もいるだろう。しかし一方で、将来の事を考えれば、年金など社会保障との関係がある事は分かる。ただ、なぜこうした政策になっているのか。自分達の生活や、経営している会社の状況にどう影響するのか、自分達の声は届いているのか、これかの日本の経済はどうなっていくのか・・・といったみなさんの声を伝えていただく場にもなればと思う。
こうした一人ひとりの声や疑問、みなさんのアイデアに、日本有数のエコノミストや政策専門家が答えてくれるという場は、ありそうでほとんどない。
万年野党では、今後も様々な形で有権者のみなさんが直接参加できる仕組みも創っていきたいと思っている。
こうした機会を是非積極的に活かしてもらいながら、幅広い有権者とともに新しいガバナンスの仕組みへのキッカケにしていきたいと思っている。
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事務局長 高橋亮平
※ 記事は、現代ビジネス2014.3.24「万年野党」活動日誌