【京都市】左京区 皇室ゆかりの寺院「聖護院門跡」<重要文化財 智証大師坐像>の修復を記念した特別公開
『高津商会』の小道具たちが活躍するテレビ番組やドラマ、映画などの撮影でもロケ地として知られる「聖護院門跡」。
『聖護院門跡』は、本山修験宗総本山の寺院です。
『聖護院節分会』では鬼さんによる厄除けをしていただけるのと、修験道の寺・山伏の寺ならではの、僧侶や山伏さんたちに護摩焚きをしてもらえるので、毎年訪問させていただいてます。
日本遺産「葛城修験道」を中心に和歌山の修験道についてのパネルもありました。
<重要文化財 智証大師坐像>の修復を記念し特別展開催
2024年10月12日(土)~12月8日(日)期間の内、金・土・日・祝日(※10月21日(月)~23日(水)は公開)秋の特別公開が行われています。
(*今回は、特別な許可を得て写真撮影をさせていただきました。通常は撮影禁止です。)
特別展では、大正11年に発見され、智証大師坐像の中に納められていた像内納入品(重要文化財)や、円珍自筆の三部曼荼(期間限定展示)などを特別に公開されます。
『聖護院門跡』は、元は天台宗寺門派の大本山で、円満院、実相院とともに天台三門跡の一つでした。
本尊は不動明王であり、智証大師円珍の開創と伝えられています。
今回は智証大師坐像が修復からお戻りになられたことを記念し、智証大師坐像のの中に納められていた像内納入品(重要文化財)などと公開。
円珍自筆である三部曼荼(期間限定展示)など、智証大師円珍にゆかりある宝物の特別展。
関連展示では書院を建造された後水尾天皇様の宸翰等ゆかりの宝物類や修復工事の様子を展示されています。
狩野派の金碧障壁画約120余面が配されている宸殿(通常非公開)の公開も行われています。
丁寧に屏風の絵の説明をしてくださる執事長さん。
私の友達僧侶であり聖護院門跡の修験者である古賀さんの話でも盛り上がりました。
「聖体護持(天皇をお守りする)」の寺として、「聖護院(しょうごいん)」と改名されたそうです。
本堂にあるご本尊の不動明王像(重文)からいただける特別なパワーをいただきます。
不動明王にまつわるお話もお聞きすることができました。
修験道に天台密教の思想を導入した本山派修験道の曩祖(のうそ)である智証大師円珍。
聖護院の本堂に祀られている<智証大師坐像>(重要文化財 )は園城寺(三井寺)唐院の智証大師像(中尊大師)を模して仏師良成が造ったものです。
真言密教の開祖である弘法大師空海の甥(もしくは姪の息子)であるといわれています。
2年度にわたり修復事業が行われ、2年ぶりにお戻りになられたそうです
他にも、歴代伝わるそれぞれ違う時代に作られた不動明王の像とともに、修験道の祖である「役の行者」さんの像も見られます。
歴代、天皇が滞在された「聖護院門跡寺院」です。
天皇が座られる間もあります。
後水尾天皇が女院に贈ったと伝わる書院は、女性らしいこけら葺き屋根で優しい作りになっています。
延宝4年(1676)に御所より移築された書院には、障壁画が残る二室にて、江戸時代では非常に高価であったガラスが贅沢に使用されています。
昨年修復後初公開となった書院では、その当時の外からの明かりを感じながら御水尾天皇が女院とともに過ごした時間を体験できます。
お土産や関連グッズなども販売されています。
「重要文化財 智証大師坐像」の修復を記念した特別な御朱印入れも販売されていますよ♪
<秋の特別公開 <重要文化財 智証大師坐像>修復記念特別展>
公開日:令和6年10月12日(土)~12月8日(日)期間の内、金・土・日・祝日、
10月21日(月)~23日(水)
休止日:10月25日(金)、11月2日(土)、11月29日(金)
(※法務により拝観休止日が増える場合があります)
時 間:10:00~16:00受付終了
内 容:
・大玄関(狩野派 金碧障壁画)
・使者の間(狩野派 金碧障壁画)
・宸殿(役行者坐像/不動明王像/蔵王権現像/三宝荒神像/孔雀明王像/狩野派 金碧障壁画)
・本堂(本尊 不動明王像(重要文化財)/智証大師坐像(重要文化財)/役行者・前鬼後鬼・大峰八大童子像)
・書院(重要文化財)(狩野派 金碧障壁画)
特別展内容:・智証大師坐像修復報告(正面・背面パネル展示)
・像内納入品(重要文化財)(智証大師像造立願文/円珍入唐求法目録/銀製舎利容器/斑竹筒/七宝宝相華文 絹袋/如意輪心中心真言観)
・三部曼荼(円珍筆)(期間限定)
・神變大菩薩 軸(伝 円珍筆)
・智証大師画像 軸(画・作者不詳/賛・道晃法親王)
参拝料:大人800円 中高校生・大学生600円 小学生以下無料(保護者同伴)
住所:本山修験宗総本山 聖護院門跡 〒606-8324 京都市左京区聖護院中町1
*今回は特別許可を得て写真撮影をさせていただきました。