【震え上がった話】「このヘタクソ!」公園に響いた怒声。怖すぎる親子の信じがたい関係とは?
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こんにちは、ニシムラマコジです。これは僕が十数年前に、自宅近くの公園で休憩した時のことでした。
ベンチに座ると、視線の先に二人組がサッカーをしている姿が見えたんですよね。一人は40歳前後の大人、もう一人は6歳くらいの子供で、親子のような感じに見えました。特にやることがなかった僕は、なんとなくその二人を見ていたのですが…すると突然僕の耳に、驚くべき声が飛び込んできたのです。「てめえ何やってんだ!」僕は一瞬、スパルタ的な感じでサッカーの指導をしていた父親が、ミスをした息子を罵倒したのかと思いました。ところが…「このヘタクソ!」直後に轟いたこの怒声を聞いた瞬間、真実に気がついたのです。声のトーンは完全に子供のもの。そう…。つまり幼い息子が、父親に向かってひどい罵声を浴びせていたのです!子供が大人を罵倒する場面など見たことなかった僕が、恐怖で震え上がったのは言うまでもありません。男の子はその後も父親がミスをする度、ひどい言葉を連発。さらに驚いたのは、父親が何を言われても怒ることはなく、ただただ真顔で息子のサッカーに付き合い続けていることでした。この親子は大丈夫なのか?そう思いましたが、他人の家のことに口出しするわけにもいきませんし、そもそも二人が親子かどうかも定かではないため、僕は黙ってその場を後にしました。一体二人は何があってそんな関係になったのでしょうね?
あれから十数年…おそらくその子はもう立派な大人になっているはずであり、どんな人物に成長したのか気になるところですが…できれば人に罵声を浴びせるようなヤンチャはしない大人になっていてほしい…僕はそう願っています。