たどり着けない。

通訳案内士(英語ガイド)の友人から、【チカホの札幌駅の看板指示に従っても、札幌駅にたどり着けない】という話を聞いて、検証してみました。

これはガイドにとって由々しき問題なのです！

と言うのもガイドは、全ての場所を下見をするのが望ましいのですが、それができない場合、徹底的にGoogleマップや表示看板を見て歩きます。

例えば、岡山市の地下街では、イオンから岡山駅に向かう看板はかなり正確ですが、それでも間違いではないけど1ヶ所その通り行くと岡山駅のメインではないところに出てしまうところがあります。初見ではなくても団体を率いてのガイドはかなりプレッシャーがかかるので、私の場合2.3回目の訪問でも確認下見をすることが多いです。だから正確な看板は必要不可欠。

なお、この場合の下見というのは観光施設の見学もさることながら、道を間違いなく引率できるか、時間通りに行動できる、というのがとても大切。

もしか札幌のチカホを、あるツアーガイドが歩いて大通方面から来て札幌駅から列車に乗ろうとした場合、かなりの確率でミスをする可能性があり、今回はそのお話です。市民であれば慣れていて気づかない問題でしょう。

チカホにて。

まずはチカホの看板。問題ありません。まっすぐ行けば駅ですね。

大丈夫、大丈夫。

階段にもきちんと書いています。ちなみにここは昔、4代目札幌駅の地下改札口があったところでした。

まもなく。

まだ大丈夫ですが。。。

ここです！

ここです。札幌市民がチカホから駅に上がる時はみんなここを利用するエスカレーター！

確かにエスカレーターの上には札幌駅西口と書かれています。

しかしずっとたどってきた頭上の看板には、札幌駅はまだ直進だと出ています。

ちなみにこのエスカレーターを上がると、1番メジャーなここに出ますので、やはり看板をたどってきた人がエスカレーターを上がれるよう誘導する表示が自然ではないでしょうか？

突然、表示が変わる。

前の写真にもちらっと写っていますが、次の看板の評価は、札幌駅から札幌駅北口地下歩道へ。

もしガイドでも観光客でも東西南北がわからない人ですと、あまり深く疑問にも持たないかもしれませんし、もしかしたら何かおかしいと思っても歩き続けるかもしれません。

ちなみにここの横にもエスカレーターがありますが、そこには札幌駅西口と書いていますが、やはり頭上の看板をトレースして来た人には気づかない可能性があります。

そして、この地下歩道は突然狭くなる。

まっすぐ歩いて来たら、新幹線工事にぶち当たり、しかも今度は札幌駅西改札口、北口地下歩道と書かれた看板になります。まだ歩くのかな？

と道を探していた人もいました。この方はかなりの間、ここで迷っていました。。。

ようやっと札幌駅西改札口の看板が、頭上に現れた。

あーようやっと札幌駅の改札だよ。札幌って意外と小さい町なのかな？あんなにいた人はどこに消えたんだろう？と思っても不思議ではありません。

そこは、階段入り口だった。

ようやっと札幌駅の改札に辿り着ける看板を見つけたインバウンドの方々。すみません、実はずっとチカホの辺りからわかるかなーと思ってついて来たら、ここまできました。

おそらく彼は、改札のある地上階に出ると、とても人が多く、エスカレーターがあったことに気づいて愕然とするかも知れません。

考えられるのは、

単にそこまで考えていなかった、あるいは混雑解消のために看板をたどるとエスカレーターではなく階段を利用するように仕向けているのか？

はっきりわかりませんが、実際に札幌駅の地下で迷う人は少なからずいるようです。