日常づかいのアート:アンティークのもつやさしさを絵本作家がカフェ空間で表現【神戸市中央区】
先週から元町のcomaco & caféで始まった「えのもとかずき絵本原画展(過去記事リンク)」へ行ってきました。入った瞬間、絵本で見た世界が目の前に広がっていました。
絵本原画展&café
店内はコーヒーの合う雰囲気でしたが、空腹だったのでオムライスを食べながら過ごしました。ぬくもりのある絵は心をホッとさせてくれます。絵本を読んでいれば「ここはあのシーン」など考えながら楽しめる一方で、話を知らなくても、それだけで絵画として鑑賞できる作品たちです。
空間づくりが楽しい
「自分の思い描いた空間が形になっていることに感動している」というえのもとさん。スケッチブックに描いたレイアウトを実際に作っていく過程や、出来上がった時の楽しさを感じるところは「さすが、表現者であり、ものづくりをする人だな」と思いました。
絵そのものはもちろん、空間づくりに使われている小物もなんだかかわいくて愛おしい。これらもこだわって選び配置されたもので、そのアイテムや置かれた空間そのものを楽しめます。
会期中2回目に来た時、置かれた小物の位置が少し変わっていました。お客さんの目線や導線によって、よりよい位置に変えているそうです。この原画展は、えのもとさんにとって初めての個展となりましたが、無理なく他人の目線を自分の世界に取り入れられる様子は、これからの変化や成長も期待させてくれます。
絵本に込められたメッセージ
えのもとさんの作品は、公式HP(外部リンク)から現在3作品、映像で見ることができます。ストーリーとBGMの雰囲気がとてもマッチしていて、登場人物もそれぞれにしっかり個性があります。また、作品のテイストも3つとも違っていて面白いなと感じました。
いいなと思われた方は、ぜひ実際の本を手にゆっくり読んでみて欲しいと思います。その物語からは、考えたり感じたりすることも多く、何度も読み返したくなります。
会期は今週日曜まで。「うまれもった ひかり」のアフターストーリーも飾られています。土日はえのもとさんも店で待機されているので、絵本を購入された方にはサインも入れていただけるとのこと。
ぜひ、既に絵本を見た方も、そうでない方も、えのもとかずきさんの「アンティーク絵本」の世界をご堪能ください。