私たちを物語の世界にいざない、新たな視点を与え、心の豊かさに気づかせてくれる映画。家での映画鑑賞もよいですが、映画イベントに出かけると通常の映画鑑賞とは異なる体験ができるかもしれません。

今回はイマーシブな映画体験、森の中での映画上映など、ユニークな映画イベントを厳選しました。

1. 没入型映画祭『ROLE PLAYING CINEMA vol.4 LA LA LAND』
2. 夜空と交差する森の映画祭2023
3. アイルランド映画祭2023

■没入型映画祭『ROLE PLAYING CINEMA vol.4 LA LA LAND』

☆おすすめポイント☆

• 『ラ・ラ・ランド』の世界を疑似体験
• ミュージカル俳優、ダンサーによるダンス＆ショー、生演奏も

「ROLE PLAYING CINEMA」は映画の世界観を再現し、物語の主人公のような疑似体験ができるイベントです。

今回は大人気ミュージカル映画の『ラ・ラ・ランド』テーマに着想を得た、完全オリジナルストーリー。

チケットごとに体験できる内容が異なります。例えば「ハリウッドパーティ編」では、夢と希望を持った人々が集うプールサイドのパーティに誘われる趣向。

また「ジャズバー編」は映画鑑賞後におしゃれなジャズバーで、その場限りのムーディーなセッションを味わえ、ほかの参加者とも交流できます。

どのコースでもミュージカル俳優、ダンサーによる華やかなダンス＆ショーや、ピアノの生演奏も楽しめますよ。

さらにショーの合間には『ラ・ラ・ランド』がテーマのフードも提供され、映画の世界観に浸ることができるでしょう。

また、映画が上映されるのは音に包まれる感覚が味わえる音響システム「odessa」。同システムでの『ラ・ラ・ランド』上映はなんと日本初だそう。

大人気イベントのためすでにチケットは残りわずか！興味がある方は早めにチェックしてくださいね。

■夜空と交差する森の映画祭2023

☆おすすめポイント☆

• 森の奥で行われる野外映画祭
• マルシェやキャンプで一日中楽しめる

五感まるごとで楽しむ「夜空と交差する森の映画祭」は、10周年を迎える人気の野外映画フェスです。

新型コロナウイルスの影響などによりオンラインで行われていましたが、今年は4年ぶりにリアルで開催されます。

会場となるのは森の奥、夜空のもと。毎年変わる世界観（今年のテーマは「重ねる」）にあわせて装飾などが施されます。

複数のスクリーンが設けられ、日中はマルシェや、ヨガなどのワークショップも。テントサイトでのキャンプやバンガローで宿泊ができるため、丸一日のんびり楽しめますよ。

オールナイトで上映するステージもあるので、森の中で映画を楽しみながら、夜明けを迎える体験も素敵ですね。

「10年後にふと思い出してしまうような、とっておきの一日を。」のキャッチコピーの通り、忘れられない思い出が作れそうです。

■アイルランド映画祭2023

☆おすすめポイント☆

• 世界的に評価を受ける新旧アイルランド映画を上映
• ゲストによるトークイベント、質問コーナーも

世界的にも高い評価を受けているアイルランド映画。最近では『イニシェリン島の精霊』がアカデミー賞で主要8部門にノミネートされ話題になりました。

しかし、まだ日本の映画館で上映される機会は多くありません。そんなアイルランド映画を堪能できる、駐日アイルランド大使館による映画祭です。

新旧の名作アイルランド映画9本が上映され、俳優、監督、映画制作者の多様な才能を感じることができます。

伝統的なアイリッシュダンスを取り上げたドキュメンタリー映画『ステップス・オブ・フリーダム』、初の女性監督による長編映画『もうひとつの楽園』など3作品が日本初公開となります。

さらにアイルランドの神話をベースにし、2 度目のアカデミー賞長編アニメーション賞ノミネートしたアニメーション映画『ソング・オブ・ザ・シー　海のうた』も上映されます。

一部の作品の上映後には、作品に出演した日本人アイリッシュダンサーや、ブロードキャスターのピーター・バラカン氏などによる、トークイベント・質疑応答が行われます。

「大自然とケルトと妖精の国」アイルランドが生んだ映画をより深く知ることができるでしょう。

通常の映画鑑賞とはちょっと違う、新たな体験ができる映画イベントをご紹介しました。

いつもと違う場所での映画鑑賞や、物語の世界に入り込めるイベントは、これまでとは異なる感動や興奮を提供してくれ、映画の魅力をさらに堪能できる絶好の機会になるはずです。

【関連記事】ユニークな映画イベントの体験レポート

イギリスならではの萌え要素が満開。「英国男優を愛でる会」が熱かった！（外部リンク）

なぜ映画『1999年の夏休み』に恋する人が多いのか？　裏話と30年ぶりの秘話（外部リンク）

「パトレイバー塾」に参加してみた！パトレイバーから考える社会環境（外部リンク）