【寝屋川市】摂南大学が、能登半島地震で被災した人々の食のヒントにポリ袋料理をクックパッドで公開。
摂南大学(学長:久保康之)農学部食品栄養学科の今城安喜子講師(災害食)は、インフラが整わないなかでも手軽に作ることのできるポリ袋料理をレシピサイト「クックパッド」の「摂南大学農学部のキッチン」で公開しています。
●耐熱性ポリ袋に材料を入れて湯せんするだけで複数の主菜や副菜が完成
袋に材料を入れて湯せんするだけで、主菜や副菜が完成するというものです。
これらの料理は能登半島地震で被災した人々が温かい食を取り、健康を維持する一助につながればと願って考えられたものです。
災害直後は電気、ガス、水道などのインフラが整わないため、避難所で入手できる食事は、ご飯やパン、インスタント麺など炭水化物が中心で、たんぱく質やビタミン、ミネラルなどが不足しがちです。
また避難所となっているのは学校の教室や体育館などで、冷たい床に直に寝たり座ったりしていることから体温が奪われ、低体温症になる懸念もあります。日常よりもストレスのかかる被災者にこそ、温かく栄養バランスの取れた食事が必要です。
●能登半島地震の被災者が温かい食を作るヒントになるよう手軽な調理レシピを公開
焼き鳥の缶詰を使う親子丼(プレスリリースより)
今城講師は災害食や防災教育、ローリングストックなどをテーマに研究しています。
地域で開く親子向けの防災イベントでは、耐熱性のポリ袋を使った料理も紹介しています。
ポリ袋で調理した蒸しパン(イメージ)
これは筆者が実際にポリ袋での調理を行った時の様子です。
ポリ袋に生卵、ベーコン、しめじ、調味料を入れて混ぜ、湯煎で仕上げるふわふわオムレツです。
今回、クックパッドの「摂南大学農学部のキッチン」では、災害食の親子丼やツナのクリーム煮、小松菜のナムル、プリンなど、主菜や副菜、デザートの6種類をアップしています。
今後も追加を予定しているそうですよ。
サイトは、学生の考案したレシピを紹介することを主目的として開設しているため、今回の災害食は3月末までの期間限定で公開しています。
クックパッド摂南大学農学部のキッチン
1.レ シ ピ:親子丼、ツナのクリーム煮、小松菜のナムルなど
2.公開期間:2024年1月11日(木)~3月31日(日)
災害はいつどこで起きるかわかりませんから、大変大切な取り組みです。不自由な避難生活のなかにあって、これらの温かく栄養バランスの取れた食事レシピが被災された方の身体を温めることができれば何よりですね。