新NISA・老後資金の取り崩し方
大切な老後の資産はどのようにして取り崩していけばいいのか、誰しも出口戦略に悩むかと思います。
出口戦略とは、簡単に言うと「何をゴールとするか?」投資の方向決めのことを指し、最終的に運用したお金の使い方はとっても重要です。
私の考えでは結論、資産運用して増えたお金は最終的に「4%ルール」を使いながら取り崩す方向で計画しています!
そこで今回は、老後資金で貯めた資産の取り崩し方と4%ルールについて詳しくお話ししようと思います。
まだ明確な出口戦略を立てていない…という方は、この記事で自分なりのゴールを考えるきっかけになると嬉しいです♪
◆4%ルールとは?
人生100年時代の今、65歳から無計画で全額売却し、資産が目に見えて減っていくのは怖さがあるかと思います。
そんな方は、冒頭で紹介した4%ルールという考え方を取り入れても良いかもしれません。
4%ルールとは、すべてを売却するのではなく運用資産全体の4%(以下)を切り崩していくと、半永久的にお金を減らさず「運用しながら使う」ことができる、といった理論のことです。
例えば、200万円の資産額があったとしてその4%を取り崩すとしましょう。
200万円×4%=80,000円が1年間で取り崩せる金額です。
1年間に80,000円取り崩しても、年利4%で運用できていれば80,000円増えているから損益で言うとプラマイゼロですよね。
つまり理論上は、200万円がずっとキープできる!という考え方が4%ルールになります。
なぜ4%?と思うかもしれませんが、この数字はアメリカの平均的な株価成長率である7%から物価の上昇率である3%を差し引いて計算されたものから来ているそう。
もちろん資産の構成や時代、国によっても変わってくるのでいつでも絶対にこのルールが当てはまるわけではありませんが、アメリカの研究で導かれた有名な出口戦略の一つです。
◆4%ルールでの取り崩しをシミュレーション
ここからは、どのような感じで資産を取り崩していくのか我が家の事例も交えながら見ていきましょう。
私の両親の場合
まずは、りりな母の場合で見てみます。
資産運用額が192.6万円の4%で計算をすると、1年間に切り崩していける金額が約7万円。
月に換算すると、約5,800円です。
次に、りりな父を見てみます。
資産運用額が289.7万円に対して、1年間に切り崩していける金額が約11万円。
月に換算すると、約9,100円という結果になりました。
かなり現実的な金額ではありますが、理論上、資産が減らずに取り崩していけると考えるととっても魅力的ですよね。
ただ、これだけで生活できる!という額ではないので、あくまでも年金+貯金「+αの役割」になるかな…と思っています。
さて、「これよりも運用額が多くなった場合は?」気になったので、以下の3つのケースでも計算してみました。
運用資産500万円の場合
資産運用額が500万円の4%だと、1年間に切り崩していける金額が約20万円(月約1.6万円)
運用資産1,000万円の場合
資産運用額が1,000万円の4%だと、1年間に切り崩していける金額が約40万円(月約3.3万円)
運用資産2,000万円の場合
資産運用額が2,000万円の4%だと、1年間に切り崩していける金額が約80万円(月約6.6万円)
・・・
このような結果となりました!
4%ルールのポイントは、これだけ取り崩し続けても資産が尽きる可能性が低いという点。
その時の年金がいくらもらえるかなどの条件にもよりますが、運用資産からこれだけ取り崩せるだけで将来の生活はグッと楽になるかもしれません。
ちなみに、証券会社によっては4%ルールに設定した「自動売却」ができるものもあるので、興味がある方は調べてみて下さいね♪
◆「使うこと」を見据えた運用をしよう!
今回、老後資金の取り崩し方と4%ルールについて詳しく話してみました。
4%ルールは確定的に保証されているものではなく、フワッとしたものにはなりますが、今後の資産計画をする上で大事な知識となるでしょう。
また、老後資金で最も大事なことは、貯めることではなくその使い方です。
投資をしているとつい見失ってしまいがちですが、本来は投資が目的ではなく目的を叶えるための手段だと私は思っています!
なので今回の記事で、「使うこと」を見据えた自分に合った資産の取り崩し方が見つかると幸いです♪
また…現在まだ若く、老後資金のことまで具体的に考えてはいない人でも、知っておいて損はない知識です。
30代の私も場合もまさにそう。
親世代は貯金でよかった時代だからこそ、投資=怖いって人も多いし、周りに相談できる人も少ない。
でも自分に知識があれば、相談に乗ったり、守ることができる!
大切な人のためにも、年代問わず全ての人に「お金の知識を持ってもらいたい」って思っています!