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AWA、楽曲コメント× ストリーミング・サービスで変わる新音楽メディア体験とは?

ふくりゅう音楽コンシェルジュ
Photo by AWA

●自由な意見を書き込めるコメント機能の追加

自宅で過ごす時間が増える昨今、気分転換に音楽を楽しむ人は多いだろう。なかでも、ようやく日本でも普及しはじめたSpotifyやApple Music、LINE MUSIC、YouTube Music、AWAなど、急成長中の音楽ストリーミング・サービスに注目したい。

そんななか、音楽の楽しみ方の提案として“コメント投稿機能”と話題のアーティストのランキングがわかる“コメントチャート機能”を開発したAWAが面白い。

いわゆる、アーティスト、アルバム、楽曲、プレイリストに対して、おすすめポイントや楽曲の背景、自分の想いなど、自由な意見を書き込める“コメント機能”をリリースし、さらにコメント数などで今話題のアーティストをランキングにした“コメントチャート機能”を発表したのだ。TOP画面から<TRENDS>をセレクトすることで、話題のBUZZ ARTISTSをチェックできるという試みだ。

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かつての音楽雑誌でいう、“レビュー”が楽曲に紐づいて投稿される様をイメージしてほしい。聴いて、読んで、書いて、楽曲をさらに“自分ごと”として好きになれる仕組みだ。実際、“コメント機能”ローンチ後、ユーザーの視聴時間は増えているそうだ。いい相乗効果のようだ。

↓筆者のページ(※スマホのみコメント機能対応)

https://s.awa.fm/user/rapwxhxapbfnzo24yoogdvfide?t=1586975659

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各音楽ジャンルに精通したアーティスト、音楽ライター、メディアが“AWAオフィシャルライター”として、“コメント機能”を使って楽曲やアルバムのおすすめのポイントや聴きどころを解説していることにも注目したい。もちろん、コメントは一般リスナーも投稿可能なので、これをきっかけにユーザーサイドから次世代の音楽評論家やライター、音楽インフルエンサーが生まれるかもしれない。

なお、ユーザーのマイページをチェックすると、”コメント一覧表示機能”によって、これまで書いたコメントをまとめてチェックできる。いわば、信頼するキュレーター(選曲家、メディア)によるレビュー投稿を羅針盤としながら楽曲を聴くという、これまでの音楽ストリーミング・サービスではない音楽体験を楽しめるようになったのだ。

●あらたな音楽との出会いをマッチングしてくれる機能

2020年、“音楽雑誌”的な音楽の楽しみ方がテクノロジーの進化によって、“聴けて書けて読める”という夢のような音楽メディアの再構築が実現した。

これまで、いわゆる“音楽雑誌”で行われてきた楽曲レビューやインタビューなどは、インターネット以前、楽曲が簡単に聴けない昭和時代に、いかにして楽曲の魅力を文字で届けるか? そんなモチベーションの元、発達してきた歴史がある。しかしYouTubeやストリーミング・サービスが普及した現在、まず楽曲を聴くことができる時代となった。楽しむ順番に変化が起きたのだ。

とはいえ、日々新規リリースは増えカタログは膨大となり“認知限界”を迎えるリスナーも多いことだろう。そんな、音楽ファン予備軍へ、AWAでチェックし続けたいキュレーター(選曲家、メディア)を見つけて、コメント一覧表示機能を活用することで、あらたな音楽との出会いを感じられることだろう。音楽好きな方だったら、一度試してみてはいかがだろうか。

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AWA - 音楽ストリーミングサービス

https://awa.fm

音楽コンシェルジュ

happy dragon.LLC 代表 / Yahoo!ニュース、Spotify、fm yokohama、J-WAVE、ビルボードジャパン、ROCKIN’ON JAPANなどで、書いたり喋ったり考えたり。……WEBサービスのスタートアップ、アーティストのプロデュースやプランニングなども。著書『ソーシャルネットワーク革命がみるみるわかる本』(ダイヤモンド社)布袋寅泰、DREAMS COME TRUE、TM NETWORKのツアーパンフ執筆。SMAP公式タブロイド風新聞、『別冊カドカワ 布袋寅泰』、『小室哲哉ぴあ TM編&TK編、globe編』、『氷室京介ぴあ』、『ケツメイシぴあ』など

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