【八千代市】八千代松陰高校書道部・書道パフォーマンス甲子園第17回大会出場「爪あとを残します!」
今週末の2024年7月28日(日)、八千代松陰高等学校書道部の皆さんが「書道パフォーマンス甲子園第17回大会」で昨年に続き2年連続全国本戦に出場します! 先日、八千代市役所にて激励会が開催されました。
今年の意気込みについて服部市長から聞かれた顧問の森山朋宏先生は「今年は斬新さで差別化しようとしており、他校とは違う構成にしている」と述べました。
激励会中は緊張の面持ちだった生徒の皆さんも終了後には普通の高校生の顔に。素敵な笑顔が印象的でした!
パフォーマンスに使用する筆も披露され、これは中字を書くための中筆とのこと。
昨年、初応募・初出場にも関わらず全国大会に進出した時の作品は「初挑戦でこの完成度は普通なの?」と思わず驚嘆の声が上がります。
生徒や関係者の皆さんも「顧問の森山先生がとにかくすごい」と口を揃えますが、ご本人は「普通です」と謙虚な様子。高校2年生の頃に国語の先生に勧められて書道を始めたという森山先生の存在が、大きな力となっています。今大会で引退する3年生4名は、大学受験にシフトチェンジする同級生たちの中で、ギリギリまで部活動に情熱を注ぎます。
大会本番が迫る中、練習風景を見学させていただいたのですが、彼女たちの熱意と可能性を感じずにはいられない時間となりました。(大会前につき、作品はお見せできずすみません)
書道パフォーマンス甲子園では、12名以内で演技を行い、準備時間は2分、持ち時間は6分。用紙は縦4m×横6mの専用用紙を使用します。作品完成後は用紙を立ち上げて15秒間掲示しなければならないため、紙の耐久度と墨量のバランスが非常に重要です。
墨汁は専用書道液を使用し、量は1パック10kg!大字を書く筆は墨を含むと3〜4kgになり、それを両手で持って文字を書きます。色文字の使用も可。
この用紙は1ロール50m×1mで、切って貼り合わせて使用しますが、裏表を使っても4回で使い終わってしまいます。服部市長も「破れたりしないの?」と心配していましたが、練習中は破れることもあるそうです。
大字・中字・文章の中から部員それぞれが得意な文字を担当し、適材適所で最大限の本領を発揮。その結果が昨年の本戦出場につながりました。作品が完成すると校舎の上階から見下ろして確認。
ちなみにこの日の作品の出来は「過去イチ最高!」だったとのこと。ここから生徒たちはさらに日々精進し、本番を迎えます。「予選は100%でしたが本戦では120%出します」と加山実莉部長は意気込みを語りました。
部活に充てる時間は生徒一人一人異なるため、「シフト制」のようなスタイルを取り入れており、勉強もきちんと行うのが書道部の特徴。そのため、学業の成績優秀者も多いそうです。しかし、大会直前には部活に没頭する日々が続きます。
毎日、墨だらけになりながら練習を重ねています。森山先生のすごさもさることながら、それについていき実力をつけていく彼女たちもまた、すごいのです。「今年は絶対に爪あとを残します!」
書道パフォーマンス甲子園第17回大会は以下の内容で開催。あいにく関東圏でのテレビ中継等はありませんが、良い結果が出せるよう、応援しましょう!
◆書道パフォーマンス甲子園第17回大会◆
日時:令和6年7月28日(日曜日)9時00分~(8時開場/入場無料/自由席)
場所:伊予三島運動公園体育館(愛媛県四国中央市中之庄町1665-1)
本戦出場校:23校(内復興応援枠2校・参加校109校)