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子どもが2歳になった今だから笑って話せる産後の失敗談!

保育士ごんちゃん保育士/チャイルドカウンセラー

こんにちは!保育士ごんちゃんです。

現在、保育士として地域の公民館や療育教室で親子遊び講座をしたり、地域の保健師さんと一緒に子育て講座にまわったりするような働き方をしながら、子育てに関する情報発信をしています。

今回は、出産から2年以上経った今だからこそ笑って話せる、産後の失敗談を紹介します。

▼うつ病治療中で必死だった妊娠中〜産後

私は妊娠前から人生で2回目のうつ病になっていたので、2年前、娘が生まれたころはまだ通院しながらうつ病を治療していました。

そもそも妊娠中から産後の期間というのは、ホルモンバランスも崩れるので、誰でもメンタルが不安定になりやすい時期です。

私の場合はそれにうつ病が重なっていたので、産後すぐは本当に不安定なメンタルだったなぁと、振り返るとそんなふうに思います。

2年間育児をしてきて日々いろんなことがあった中で、楽しかったことや嬉しかったこともあれば悲しかったことや失敗したこともあります。

そんな数ある失敗談の中でも、産後に強く印象に残っている失敗談です。

▼がんばりすぎてしまった産後の母乳育児

私は妊娠中から、産後無理しないでいこう、ひとりでがんばりすぎるのはやめようと、決めてはいたんですが、それでもやっぱり今と比べるとまだがんばりすぎていたかも…と感じています。

それが母乳育児へのこだわりにも現れていたな〜と、今となっては思います。

母乳育児については、まず妊娠中に意識し始めました。産後自分が母乳がどんな風に出るかなんて分からないですが、母親学級の影響などもあり「とりあえず母乳育児をやってみよう」と妊娠中から思っていました。

私の周りの友人や、母や妹なども、初めから完全母乳だったという人が多くて、「私もそんな風になるんだろうな〜」くらいに軽くしか考えていなかったのです。

そして実際出産して授乳するとなった時、出産した産婦人科では初めから母乳の後には必ずミルクという方針で、初めから私の完全母乳のイメージとは違う形で進んでいきました。

だから私は退院したあと、頻回授乳したら徐々に母乳が出るんだろうと思って、退院後からミルクをやめて娘がぐずったら母乳という感じで進めていきました。

(ちなみに退院したころは、胸の張りがピークに痛い頃で、本当に辛かったです…泣)

私の中では、陣痛の次に痛い痛みだと思うくらいに、かつて経験したことのないズキズキビキビキした痛みが胸にありました。

しかも私は副乳という、哺乳類の名残の第二の胸のようなものが脇あたりにあり、それもとても痛かったんです。

でもそんな中で、頻回授乳をして、昼も夜も寝不足で、という状態でかなり無理してしまいました。

なのに「今がんばれば母乳が出るはず」と思って、ミルクを足さなかったんですね。

それで、退院後1週間くらいしたらまた産婦人科で赤ちゃんの状態とおかあさんの状態を見る健診がありました。

その時に赤ちゃんの体重を測ったら、少し減ってしまっていたんです。ベビースケールをまだ買っていなくて、毎日母乳量とか体重を測っていたわけではなかったんですよね。

だから検診にいったときにはじめて減っていることを知りました。

▼視野が狭くなってしまっていた産後

今冷静になって思うと「なんでそんなことをしたんだろう」って思えるんですが、その時はなぜかその方法がいいと思ってしまっていたんですよね。

あとは「これだけがんばっているんだから…きっと出るはず」みたいな気持ちもあったのかもしれません。

それからは母乳をあげたあとにちゃんと必要な量のミルクを足すようにして、娘の体重も順調に増えていきました。

それでまた生後2ヶ月くらいになってから、自分も少し育児の勝手がわかってきて、身体の状態も落ち着いてきて、娘の体重も順調に増えて…という状況になった時に、改めて頻回授乳に挑戦して、ミルクの回数や量が減って、最終的には完全母乳になったんですね。

その頃の自分は、里帰りで実家に頼ったり、夫にも自分と同じくらい育児をしてもらったりして、一人でがんばっているつもりはありませんでした。

でも今振り返ってみたら「めっちゃ無理してるやん!」って感じですし、こうじゃないといけないという思いが強かったと思うんですよね。

考え方も今ほど柔軟じゃなかったような気がします。うつ病治療中でしたし、気分も上がったり下がったりと不安定でした。

▼失敗から得た教訓

今この失敗談を振り返って思うのは、母乳にこだわる必要は全くなかったということですね。

実際ミルクとの混合にしてみて、やってみて初めて分かったよかった点もありました。

例えば、完全母乳だと夫はなかなか授乳する機会がないけど、それが一緒にできたり、最終的に母乳よりの混合になった時は、ミルクの大変なところはほとんど感じなかったり、いいとこ取りのような気もしてました。

母乳でもミルクでもちゃんと赤ちゃんは育つし、愛情に変わりもない。

その時のお母さんが無理せずにできる形を選ぶのが一番良かったんだという、私の教訓になりました。

こんな失敗もあったけど、そこからいろんなことを学んで改善していって、それが今の「無理しない育児」のマインドにも繋がっていますし、これからも無理しないで育児を楽しんでいきたいなと思います。

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最後まで読んでくださりありがとうございました。また次回の記事でお会いしましょう!

保育士/チャイルドカウンセラー

国立大学で子どもの自立支援について研究中の子育て支援保育士。九州大学教育学部卒。2019年2月に女の子、2021年11月、2023年10月に男の子を出産した3児の母。HSP(Highly Sensitive Person)の気質を持ち、人生で2度のうつ病を経験。現在はがんばりすぎるのをやめて「無理せず自分らしく」がモットー。育児のお役立ち情報やライフハック、子どもと楽しく過ごすための遊び心などを発信。

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