【川崎市中原区】ナチュラルで可愛い服や手作りマスクケースなど地元で人気の雑貨店
元住吉にある「ちいさな雑貨屋イルフェボン」は暮らしを彩る日常使いの服や雑貨のお店です。店主の中野晴美さんはカウンターから「いらっしゃいませ。」と明るい声で迎えてくれました。10人入れるかしら?という小さな店内には、可愛い服と雑貨が見やすく並んでいます。綿やリネン素材の楽で着心地が良さそうで、それでいて体形を拾わないナチュラルテイストのおしゃれな洋服。シンプルで使いやすそうな、素敵な食器類。配色にセンスが感じられる布のバッグやポーチ。子ども用のマスクや移動ポケット、マスクカバーやマスクケースなど充実した布小物類。一見同じに見えるけれど、一つひとつ全部模様が違うガラスのアクセサリー。活版印刷のレターセット。小さいけれど緻密な作りのテディベア。店を彩るシックなプリザードフラワー。丁寧に手縫いされた革のバッグ。店内をじっくり見ていたら、気が付けばあっという間に1時間が経ってしまいました。
店主の中野さんは、生まれも育ちも元住吉です。アパレルや雑貨店に勤務し、台湾で雑貨のコーディネーターをしていました。服も雑貨も接客も大好きで「好きな物に囲まれて日々の暮らしを送りたい」と2006年に雑貨店イルフェボンをオープンしました。「値段が高くて良いものは、世の中に沢山あるので、このお店には、私が好きだと思うもので、手ごろな価格にこだわって選んでいます。」と中野さん。ちょっとしたお礼や友だちや家族へのギフトにちょうど良さそうな500円の布製マスクケースなど、雑貨も充実。店内には4名の作家さんの作品が販売されています。プリザーブドフラワー作家のLEAFさん。布作家のハリノネズミさん。ガラス作家のcoldecoさん。テディベア作家のまちるベアさん。既存の雑貨店にはない温かな雰囲気は、手作り作家さんの作品が醸し出す魅力も大きいな、と感じました。
イルフェボンには看板犬として、チワワのスピラ(愛称すーさん)がいます。初代のミルキーに続く2代目です。スピラは保護犬です。ブリーダーの多頭飼育崩壊や飼い主の高齢化などで飼育できなくなった飼犬を、保護団体が保護犬として保護し、里親を探しています。中野さんは厳しい譲渡条件をクリアして、スピラを里親として受け入れました。「動物愛護が進んでいるヨーロッパ―では、ブリーダーから犬を買うのが一般的。対して、日本ではペットは物という認識。保護すれば拾得物です。犬と人が幸せに生活するために、命ある犬を物同様に扱うペットショップを無くすところから変えていかなければ。高齢になると病気などでやむをえず飼犬を手放す飼い主さんもいるのですが、頼れる人にまず相談してみたら、情報を持っている人と繋がって、飼犬はその後も幸せな犬生が送れるかもしれません。最後は人と人の繋がりだと思います。」と中野さん。カウンターには、保護団体への募金箱が設置されていました。
来店するお客様は、中野さんとのおしゃべりを楽しみにしています。私の前にいらしたお客様も、カウンターで中野さんに話を聞いてもらっているようでした。私もコロナのワクチンのことから、保護犬の話など気が付けば2時間以上お店に滞在してしまいました。私の後に来店された常連のお客様は、中野さんとおしゃべりしながら雑貨や洋服を選んでいらっしゃいました。
帰宅後、購入したマスクケースを見ながら、イルフェボンの服や雑貨に、可愛い!と久しぶりにときめいたり、中野さんとおしゃべりしたりして、楽しかったなぁ、とほっこりしました。コロナ禍で、外出や友達とお茶することが気軽にできなくなった今だからこそ、そんな他愛もない時間が、大切なんだな、と改めて感じています。
info:イルフェボン 中原区井田中ノ町25ー6 1F―B
営業時間 11:00―18:00 定休日 日・月
電話番号 090-6533-5442