前半2対1でリード――コンフェデ杯・日本×イタリア
本田、香川のゴールで2得点!
「予想外」というか、「期待以上」というか、前半は意外な展開だった。
日本のブラジル戦があまりにひどかったから、そしてイタリアのメキシコ戦があまりに素晴らしかったから……“惨劇”もあり得ると覚悟して臨んでいたからだ。
ところが、始まってみれば(攻守にわたって)日本がイタリアを圧倒。
ブラジル戦ではほとんど存在感を示せなかった香川、長友、それに長谷部、遠藤の両ボランチが、前へのベクトルを出し続け、ほぼ敵陣でゲームを進めた。
そんな中で、相手のミスから岡崎がPKを獲得。これを本田が(オーストラリア戦とは違ってグランダーで右隅に)決めて先制。
さらにセットプレーの流れから香川が蹴り込んで2点をリードした。
とにかく(腰が引け、首をすくめていたブラジル戦とは違い)キックオフから心身ともにテンションが高く、ハイテンポでプレーを続けていた。
集中力と運動量がどこまで続くか――試合の焦点がそこに移り始めた頃、イタリアの反撃が始まる。
コーナーキックから1点を返した後、前半終了間際になって日本ゴールに襲いかかってきた(ポストに当たるシュートもあった)。
どうする? ザッケローニ監督
1対2。
日本はリードしたままハーフタイムに入った。後半はイタリアのプレッシャーはさらに強くなるだろう。
となると焦点は……ザッケローニ監督がどうするか?
実は、アジア予選の終盤から内心に浮びあがりつつある疑念があった。それがブラジル戦でかなり大きくなっていた。
残り45分。ザッケローニ監督がどうするか?
それは膨らみつつある疑念――ザッケローニ監督をどうするか? の答えになるかもしれない。