【名古屋市千種区】まだ綺麗な紅葉が見られます! 500年前の山門が美しい覚王山の穴場「善篤寺」
今年2024年は紅葉が遅かったので、12月下旬になってもまだ美しい紅葉が楽しめますね。覚王山エリアですと「揚輝荘」の紅葉が知られていますが、すぐ近くにあるちょっと穴場の「善篤寺(ぜんとくじ)」をご紹介します。
上の写真のように山門に切り取られた紅葉風景がとても美しく、思わず写真を撮りたくなる事請け合いです。
「善篤寺」は正式には「霊松山善篤寺」という、曹洞宗のお寺です。姫ヶ池通を挟んで「日泰寺」のちょうど反対側くらいの所にあります。「覚王山」駅2番出口から徒歩13分ほど、「本山」駅1番出口からは15分ほどです。
広大な敷地の日泰寺に比べるとこぢんまりとしていますが、静かで雰囲気のあるお寺です。
初めは岐阜県竹ケ鼻村にあったそうですが、文亀二年(1502)に今の名に改めたそうです。天文年間(1532−1555)清洲に移り、清洲越し(名古屋城の築城に伴う清洲から名古屋への都市の移転の事)により中区門前町五丁目の東側に移転したそうですが、安永五年(1776)山門を除いて焼失してしまったそうです。天明四年(1784)に再建され、昭和十三年(1938)に都市計画のためにこの場所に移転したそうです。昭和五十六年(1981)に老朽化のため本堂は再建されましたが、山門は清州以来のものだそうです。
趣深い山門を入ると、紅葉の散る大変美しい風景が。この参道にはハッとさせられます。こんな所が覚王山にあったんですね。
参道を奥に進むとかわいらしい古民家が。こちらはお寺の方が住まわれているのでしょうか。
反対側には新しい本堂(左側)と比較的古めの建物があります。
本堂は1981年に建て替えられた鉄筋コンクリート製の現代風な建物です。500年近く経っている山門と比べると非常に対照的ですね。山門に「禅文化学院」と書いてあるので禅の教室のような事もされているようです。
「善篤寺」は江戸時代は万松寺・大光寺とともに府下の三刹で一派の触頭で、末寺一四ケ寺を有したそうなので格の高いお寺のようです。禅宗のお寺なので華美さはありませんが、すっきりシンプルでセンスのいい佇まいです。
この紅葉の絨毯が大変美しいです。
クリスマス近くでもまだこのような美しい紅葉が見られたので、初詣でも楽しめるかも知れません。山門からの風景は必見ですよ!
覚王山のお寺としては日泰寺の知名度が圧倒的ですが、実は「善篤寺」付近にはお寺がたくさんあります。お正月にいろいろ回ってみてはいかがですか?
善篤寺
住所:〒464-0045 愛知県名古屋市千種区城山町1丁目72−4
アクセス:名古屋市営地下鉄東山線「覚王山」駅2番出口より徒歩13分、「本山」駅1番出口より15分
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