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クルド民族の戦い(6)

高橋和夫国際政治学者/先端技術安全保障研究所会長

このシリアのクルド人たちの台頭を懸念の目で見ている国がある。北の隣国のトルコである。というのはトルコとシリアのクルド人の間には強い関係があるからだ。両国のクルド人の運動を指導してきた2つの組織が密接な関係にあるからだ。トルコでは1980年代からPKK(クルディスターン労働者党)が独立や自治を求めて戦ってきた。トルコの認識は、シリアのクルド人たちは、トルコのクルド人組織PKK(クルディスターン労働者党)と一心同体であり同じ組織である。つまりトルコにしてみれば、「テロ組織」である。こんな組織が影響力を拡大させるのを見逃すわけには行かない。「テロ組織」への支援を止めるようにとトルコが米国に強く働きかけた。

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国際政治学者/先端技術安全保障研究所会長

国際情勢をわかる言葉で、まず自分自身に語りたいと思っています。北九州で生まれ育ち、大阪とニューヨークで勉強し、クウェートでの滞在経験もあります。アメリカで中東を研究した日本人という三つの視点を大切にしています。映像メディアに深い不信感を抱きながらも、放送大学ではテレビで講義をするという矛盾した存在です。及ばないながらも努力を続け、その過程を読者の皆様と共有できればと希求しています。

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